2024年5月5日に山口県岩国市にある岩国基地で開催された岩国基地フレンドシップデーに一家で日帰りバスツアーで行ってまいりました。
今回はその模様を自分用の備忘録を兼ねてまとめてみました。
来年以降にお出かけされる際の参考にしていただければ幸いです
当日の天候は晴れ時々曇り
2023年は雨が時折降る天気でフライトプログラムもキャンセルも相次ぎましたが、2024年は天候に恵まれました
昨年は見せられなかったブルーインパルスのフライトを今年はしっかり見ることができ、我が子も満足しているようでした。
主催者の発表によりますと2024年の岩国基地フレンドシップデーには約11万3千人が訪れたとのことです。これは日本における航空イベントにおいても屈指の規模の来場者数となります。
広島駅からバスで参加
昨年に引き続き、今回も我が家は阪急交通の日帰りバスツアーを利用しました
料金は大人7990円 子ども5990円の価格設定でした
朝が早いので前日に広島市内に入りホテルに1泊してからの行動開始です
観光バスツアーを利用すると広島駅から岩国基地の中までを楽々往復できます。
今年もバスツアーは阪急交通が最も台数が多かったようで、広島駅発のバスだけでも30台近くあったようです
我が家は3号車に乗車しました
- 広島駅新幹線口のバス乗り場付近に集合 6時45分頃
- 広島駅をバスで出発 7時15分頃
- 岩国基地入口に到着 8時20分頃
- 岩国基地の検問所を通過 8時50分頃
- 岩国基地の観光バス用駐車場に到着のち自由行動へ 9時過ぎ
- 観光バス駐車場側の手荷物検査は比較的スムーズに通過して9時15分頃に西側会場に到着
往路は渋滞にはまることも覚悟していましたが、出発がスムーズだったこともあり、これでもかなり早く基地のイベント会場に到着できたほうだと思います
CVW-5のスーパーホーネットや海兵隊のF-35をはじめとしたフライト目白押し
プログラムの前後の変更があったものの、フライトプログラムは概ね予定通り実施されました
CVW-5(第5空母航空団)のデモフライト
派手な爆発を伴う海兵隊のMAGTFデモに比べると多少地味な印象も否めない第5空母航空団のデモフライト(失礼!)でしたが、ここが海兵隊基地の特色が強いという理由もあるかもしれません
とはいえ海上を移動している空母の極めて限られたスペースに着艦しなくてはならないという、難易度の高い条件をクリアする彼らの操縦技術の高さは驚異的なものです
空母出港前の慌ただしい時期に参加してくれただけでも感謝です
程なくして彼らは硫黄島基地に向かいFCLP(空母着陸の訓練)とCQ(着艦のための審査)を終えたあと、横須賀から出港する空母ロナルド・レーガンに搭載され、春の任務航海に出るとのことでした
FA-18戦闘機へ空中給油を行うFA-18戦闘機。
傍目から見るとなぜ戦闘機から戦闘機なの?という疑問が湧きますが、移動する空母と一緒に任務を行う彼らは空中給油機も空母に降りられる機種であることを要求されるため、結果的にこのような形の運用になるようです
密集形態からハイスピードでブレイクを行い、着陸形態に移行します
F-35B LEVEL Ⅲ DEMO
岩国基地といえば海兵隊の誇る最新鋭ステルス戦闘機 F-35Bの存在が外せません
空軍のF-35Aと違い垂直離着陸が可能なVTOL機能を駆使したパフォーマンスが魅力です
F-35Bのデモフライトは日本においてはここ岩国でしか見られません
昨年に引き続き、今年もデモフライトのためにアメリカ本土からパイロットが来日して、本格的なデモフライトを実施してくれました
名物のドッカ~ン!ありMAGTFのデモンストレーション
今年は海兵隊の総力を上げて大規模なフライトデモの実施となりました
MAGTFが様々な部隊が複合的に動く性質の海兵隊ならではの運用なので、参加部隊も多種多様なものとなりました(これだから海兵隊は難しい・・。)
【岩国基地の所属部隊】
- F-35B ライトニングⅡ 第242海兵攻撃飛行隊(VMFA-242 Bats)
- F/A-18D レガシーホーネット 第224海兵全天候攻撃飛行隊 ( VMFA(AW)-224 Fighting Bengals ) ※1
- KC-130J スーパーハーキュリーズ 第152海兵空中給油輸送飛行隊 スモーズ(VMGR-152 Sumos)
【普天間基地の所属部隊】フレンドシップデーのために岩国基地に飛来
- AH-1Z ヒューイ 第369海兵軽攻撃ヘリコプター飛行隊 ガンファイター (HMLA-369 Gunfighters) ※2
- UH-1Y ベノム 第369海兵軽攻撃ヘリコプター飛行隊 ガンファイター (HMLA-369 Gunfighters) ※2
- MV-22 オスプレー 第262海兵中型ティルトローター飛行隊 (VMM-262 Flying Tigers )
- CH-53E スーパースタリオン 第361海兵重ヘリコプター飛行隊 (HMH-361 Flying Tigers) ※3
以下はおおよそ半年の期間限定で米本土から日本に展開中の部隊
※1 ベースはサウスカロライナ州ビューフォート海兵隊航空基地
※2 ベースはカリフォルニア州ペンドルトン海兵隊航空基地キャンプ
※3 ベースはカリフォルニア州ミラマー海兵隊航空基地
- 海兵隊岩国基地爆発物処理隊 (爆発物を用いた演出の支援を担当)
- 第171海兵航空団支援中隊 MWSS-171 (爆発物を用いた演出の支援を担当)
- キャンプ富士諸兵科連合訓練センター CATC(爆発物を用いた演出の支援を担当)
- 第3海兵師団 第8海兵連隊 第2大隊 2nd Battalion, 8th Marines,3rd Marine Division,ⅢMEF(地上における戦闘を担当)
- 第5航空艦砲支援大隊 5th ANGLICO(所属のJTACと呼ばれる兵士が地上から上空にいる航空機への無線誘導統制を担当)
ブルーインパルスは名久井隊長 1番機の最後のイベントフライト
今年は予定を大幅に繰り上げて午前中に実施されたブルーインパルスのフライト
バスの添乗員さんの案内では午後の遅い時間は天候が下り坂であったため予定を早めての展示飛行の実施となったようです
2021年4月からブルーインパルス隊長を務められた『ナックル』さん、こと名久井朋之(なくいともゆき)2等空佐がエアショーにおける1番機最後のフライトを迎えられました(隊長としてのラストフライトは5月8日に松島基地で迎えられました)
グッズ販売は盛況 パイロットと一緒に撮影も
今年も各飛行隊の物販ブースは大盛況でした
岩国基地には海軍と海兵隊の戦闘機部隊が多数所属するため、いろいろなブースが出店しており来場者で賑わっていました。
一部は通販で買えるものもなくはないですが、基本的にはここ岩国フレンドシップデーの機会にしか買えない一期一会の商品の山
みなさん決して安くはないグッズの値段と財布の中身を勘案して、悩んだり迷ったりしながら各々好みの飛行隊のグッズの買い物を楽しんでいるようでした
子供から目を輝かせて「これ欲しい!」とせがまれたら「まぁこの機会だし多少はお金を出してやるか」となるのも仕方のないところ。
モノより思い出というかモノも思い出といったかんじでしょうか
個人的には岩国フレンドシプデーは雨が降ってフライトがキャンセルになったとしても、これらグッズの入手のためにだけでも訪れる価値があるともいます。(もちろん好天ならなお良しですが)
各部隊の戦闘機が集結 特別塗装のF-18も
こちらはスズメバチのマークが特徴のVAQ-138 (第138電子戦飛行隊) イエロージャケッツのEA-18Gグラウラー
ワシントン州ウィビーアイランド海軍航空基地から半年間の任務で青森県の三沢基地に展開中の部隊で、岩国基地にはゲストとして飛来しました。
部隊のニックネームのとおりイエロージャケットを着た隊員がグッズ販売などを行っていました。
翼の下の燃料タンクには同飛行隊のコールサインである『RAMPAGE(ランページ)』の文字がペイントされています
F-35Bに主力のバトンを渡し引退が進む海兵隊のF-18C/D レガシーホーネット戦闘機ですが、半年の任期でアメリカ・サウスカロライナ州ビューフォート海兵隊航空基地から岩国基地に派遣されたVMFA(AW)-224 (海兵第224全天候戦闘攻撃飛行隊)ファイティングベンガルズのF/A-18Cが虎柄の特別塗装(スペシャルマーキング 略してスペマ)機を展示していました。
中央にあるセンタータンクだけ前任の部隊であったVMFA-115 SILVER EAGLEのものを装着しており(トラがモチーフの戦闘機塗装なのに燃料タンクには鷲と書いてある組み合わせ)、見る人が見れば違和感のあるレアな写真となっています
困ったところ(来年以降の対策)
とにかく困ったのが水分の調達です
自衛隊の航空祭などではコカ・コーラや緑茶・水等の飲料が比較的容易に入手できるのですが
ここ岩国基地フレンドシップデーではそれらの販売が見当たらず、アメリカ製の少しフレバー付きの飲料などが限られた場所でしか販売されていないという状況で、ドリンクを調達するために長蛇の列に並ぶ必要がありました
ある程度雲はあったものの気温はそこそこあり、子どもにとっては熱中症が心配になるような状況になりかけました
『お茶買ってくるね~』と水分調達に出かけたママが1時間経っても帰ってこない事態になったのは想定外でした
結局飲料水として利用も可能な給水車が途中出動していましたのでそちらも利用して、何とかしのぐことができました(水のお味は正直・・・でしたが消毒はしてあるので多分問題なしです)
行くときの荷物は重くなってしまいますが来年以降行く際は、もう少し水分は多めに持っていこうと改めて決意した次第です
また来年!
天候もよくブルーインパルスの参加もあり2024年は約11万3千人の来場者で賑わいをみせた岩国基地フレンドシップデー
過去に多数の航空祭を訪れてきた筆者としても、これまで雨が降ったり晴れたりいろいろ経験してきましたが、その時時でいろんな思い出を作って、貴重なグッズをゲットしてきました。
特に岩国基地のフレンドシップデーは一期一会のプログラムやグッズを楽しめる性質が強く、それゆえ遠路からも毎年訪れるファンが絶えないイベントであると感じます。
また来年も晴天のフレンドシップデーを期待しましょう!