あなたは成田空港の近くに温泉付きのカプセルホテルがあるのをご存じですか?
それが成田空港温泉「空の湯」です。
『飛行機を見ながら温泉につかれるという、飛行機好きには至福のひとときを味わえるらしい。』
いわば、至近距離で飛行機を眺めることのできるスーパー銭湯ということで、前々から飛行機好きとして気になっていた空の湯。
今回はそんな空の湯にカプセルホテル1泊を予約してお出かけしてきましたのでその様子をレポートしてみたいと思います。
成田空港温泉「空の湯」は飛行機好きにとって究極のリラクゼーションスポット
成田空港第2ターミナルから無料シャトルバスでわずか10分。
千葉県山武郡芝山町に位置する「成田空港温泉 空の湯」は、旅行者や地元の人々、そして飛行機を見物したり、写真を撮ったりする目的で成田空港を訪れる人にとっても究極のリラクゼーションスポットです。
空の湯の最大の魅力は、飛行機が見える屋上露天風呂です。
ここでは、離着陸する飛行機を眺めながら、開放感あふれる空間で心地よい温泉に浸かることができます。
また、空の湯は、ただの温泉施設ではありません。
- 食事処
- 宿泊
- 岩盤浴
- 休憩スペース(漫画あり)
- レンタサイクル
- スポーツジム(Anytime Fitness成田空港店)
- カラオケ
など、他にもここには書ききれないほどのサービスを提供しており、宿泊や日帰りで様々な過ごし方ができます。
空の湯は24時間営業しており、早朝のフライト前や深夜の到着後でも利用することができます。
これにより、時間を気にせずにリラクゼーションを楽しむことができます。
成田空港温泉 空の湯は、旅行者にとっての理想的なリフレッシュスポットであり、地元の人々にとっての日常の楽園です。
一度訪れれば、その魅力に引き込まれること間違いなしです。
今回は一人プチ旅行気分で行ってきましたが、サービスが充実しているので友人や家族連れて行っても十二分に楽しめると思います!
空の湯 利用料金は?
非会員の休日利用だと、ゲート通過3時間以内の利用で¥1300となります。
なお食事処(レストラン)やお土産コーナーはゲートの外になりますので、時間を気にせず利用することが可能です。
空会員なら入会金300円で登録可能なので、リピートする可能性があるのなら登録しておくとお得です。
料金表はこちらをクリック
空の湯の位置とアクセス方法は?
成田空港の周辺撮影スポットから空の湯への車での所要時間の目安は
- さくらの山公園から 約10分
- さくらの丘公園から 約7分
- ひこうきの丘から 約6分
- 十余三 東雲の丘(とよみ しののめのおか)から 約10分
- 航空科学博物館から 約5分
ということで、飛行機見物や撮影のあとにぶらりと寄れる好アクセスの位置に存在します。(所要時間はgoogleマップによるもの)
成田空港温泉 空の湯 電車でのアクセス方法と注意点
今回筆者は都内から都営浅草線・京成本線経由の『特急成田空港行き(普通運賃で乗車可)』にのり、京成成田駅から芝山鉄道でアクセスする手段をとりました。
なお『成田スカイアクセス線』は京成成田駅を通らず、『芝山鉄道』とは別の路線となりますので、電車でアクセスする場合はご注意下さい。
もしスカイアクセス線を利用する場合は『成田空港第2・第3ターミナル』⇔『空の湯』間で運行している無料シャトルバスをご利用下さい。(詳細は後述します)
ご参考までに電車で都心からアクセスする場合、都営浅草線日本橋駅から芝山鉄道芝山千代田駅まで1340円でした。
成田空港第2・第3ターミナルから空の湯が運行する無料シャトルバスあり
※シャトルバスのりばの情報は2023年12月時点の情報です
空の湯のシャトルバスの乗り場が少しわかりにくい
成田空港第2・第3ターミナルから空の湯までは空の湯の専用シャトルバスが運行しています。
バス乗り場は少し外れの方にあり、初めて行く場合は少しわかりにくいかと思います。
重たい荷物をもった状態で迷わないためにも、バス停の場所は事前にチェックしておくことをおすすめします
第3ターミナルに到着してすぐに空の湯に向かう場合をのぞけば、歩行距離的には第2ターミナル側のバス乗り場を使うことが多いかと思います。
ちなみに第1ターミナルと第2ターミナルの間は別に空港公団の運営する無料シャトルバスが運行していますので、1タミと2タミの間を移動される場合はそちらをご利用下さい。(下マップの8番と18番のりばで乗り降りできます)
第2ターミナルのバス乗り場
第3ターミナルに到着してすぐに空の湯に向かう場合、あるいは
第3ターミナルのバス乗り場
日本一短い鉄道 芝山鉄道の終点 芝山千代田駅
京成成田駅から芝山千代田駅までは日本一短い鉄道がキャチコピーの芝山鉄道で移動。
京成成田駅の構内で乗り換えます。
京成成田駅から芝山千代田駅までの所要時間は14分ほど
途中からトンネルを出て地上(高架)を走行します。
芝山鉄道は主に芝山千代田駅周辺にある空港関連施設で働く方が利用されているといった印象です
芝山千代田駅手前でビジネスジェットが駐機しているエリアの近くを通るのでここはシャッターチャンスです。
時間帯によっては芝山千代田駅発の通勤特急上野行きなどの直通電車が走ることもあるようです。
【注意】空の湯に最寄の芝山千代田駅は交通系ICカードの使用不可
私は今回都内から京成本線経由で芝山千代田駅まで向かったのですが、ひとつ想定していなかったことが・・。
芝山千代田駅の自動改札はICカードに未対応だったのです。(2023年12月時点)
幸い改札窓口が営業していたので事情を話してICカードの処理連絡票を発行してもらうことができましたが、少々面倒な手続が必要になりますので、芝山千代田駅をご利用の際は注意しましょう。
よくよく見たら空の湯のHPにも『芝山千代田駅はSuica等の交通系ICカードが使えません』と記載されていました。
帰りは空の湯からシャトルバスで成田空港第2ターミナルまで移動して、京成線の成田空港第2ターミナル駅の窓口で精算してもらいました。
- 『空港第二ビル駅』で下車して空港第2ビルから空の湯まで無料シャトルバスを利用する ←おすすめ
- 『京成成田駅』か『東成田駅』で一旦改札口を出て、京成成田(東成田)から芝山千代田までの切符を買って再入場 ←こちらでも問題なし
- 『芝山千代田駅』の窓口で事情を話して『PASMO・Suica処理連絡票』を発行してもらう。帰る際に『空港第2ターミナル駅』もしくは『京成成田駅』で連絡票を見せてICカードの処理をしてもらう(今回筆者が体験) ←なんとなならないこともないがいろいろと面倒くさい
1~3のいずれかの方法が考えられますが
今回私が体験した『3』のパターンについては、精算するまでICカードが未処理のまま放置された状態となるため、個人的には『1』か『2』の方をおすすめします。※連絡票を紛失するリスクも防ぐことができます。
車で行く場合は駐車場あり
もちろん車でのアクセスも可能です(車のほうがアクセスは楽です)
さくらの山公園から空の湯までは車で10分~15分の近距離ですので、飛行機鑑賞や撮影の帰りに立ち寄って日帰り入浴を楽しむこともできます
敷地内には広めの駐車場も用意されています
- 誰でも3時間まで無料
- 施設の利用者は24時間まで無料
- バイクは無料(車のゲート横から出入り)
いざ空の湯へ
芝山千代田駅の改札口を出て左方向(北東)に少し歩いていくと右手に写真のような看板が見えてきます。
滑走路を意識した敷地の道路がマニア心をくすぐります
カプセルへのチェックインは17時以降
空の湯にはチェックイン時刻より早い14時30分頃に到着しました。
そのあとレンタルサイクルで空港周辺を散策したのですが、荷物(ボストンバック)については受付に事情を話したら預かってもらうことができました。
もちろん温泉につかったり、休憩スペースでくつろぎながらチェックイン時間を待つことも可能です
チェックインが可能になる17時以降は受付で荷物を受け取り、カプセルホテル内(宿泊利用者のみ入室可)の専用スペースに置くような形となります。
空の湯 カプセルホテルの中はこんな感じ
カプセルホテルというよりも温泉施設内のカプセルホテル形式の宿泊スペースという形です。
今回は早めに到着していたこともあり、利用が可能になるほぼ17時ジャストに入室しました。
まだ空調が部屋全体に効いておらず、少し蒸し暑い感じで不安に感じましたが、時間の経過ともに快適な温度になり安心しました。
宿泊スペースから温泉や食事処、休憩スペースなどへは自由に行き来することができますが、出入りには手首につけたキーバンドが必要になり、宿泊者以外の入室はできない仕組みになっています。
また、施設内における飲食などの決済はすべてキーバンドを介して行えるので便利です。
ボストンバックは廊下においても問題なさそうでしたが、足元に置いて寝ました
6時台はたいへん混み合うそうです
体のサイズによりますが、ボストンバック程度ならカプセルの足元に置いて寝ることもできそうな感じでした。
スーツケースなどの大型荷物を置くスペースあり
旅行者の方が利用される際に気になるスーツケースなどの荷物置き場ですが、カプセルホテルスペース内にワイヤーロック付きの荷物置きスペースがありますので、そちらを利用する形となります。
空の湯の宿泊者に提供されるアメニティなどのセットは?
17時ころに受付でチェックイン手続を済ませると館内着・タオル(大・小)・岩盤浴マット・歯ブラシ・耳栓をもらうことができます。
カプセルホテルの値段を考えると問題ないラインナップと言えるでしょう。
超ガラガラだったカプセルホテル
今回は7月中旬の平日に宿泊に行ったため、カプセルホテルはがらがら。
雰囲気的に他の利用者は3~4名といった感じでした。
このあたりはシーズンによるのかもしれません。
いざ飛行機が見える空の湯の温泉へ!
さすがに温泉部分の撮影できなかったので写真はありませんが、空の湯の公式ページに表示される景色そのものでした。本当に温泉につかりながら飛行機が見られました!
AとBの両滑走路から南東方向への離陸していく航空機を眺めながらお湯につかる、なんとも贅沢で至福なひとときを過ごします。
19時前後は出発ラッシュなのか、とめどなく離陸機が続きます。
私が行った日は雲底が低く、離陸後すぐに雲に入ってしまうのが少し残念でしたが、それでも夕方の雲の中に消えていく航空機の灯火が幻想的で十分に楽しめました。
また上下の肌着や歯ブラシなどのアメニティの自動販売機も脱衣場に設置されていました。
これならぶらっと立ち寄って温泉を楽しむことができそうですね。地元の方が羨ましい・・。
空の湯の温泉でさっぱりしたあとは食事処『天の川』へ
温泉にしっかり浸かって、次に気になってくるのがお待ちかねのディナーの時間。
1階まで降り、食事処『天の川』に向かいます。
テーブル席や外に面したカウンター席もあり、大人数でも収容できそうな余裕のある広さに感じました。
今回は一人だったので、窓側カウター席をチョイス。近傍ビルの屋上で輝く飛行場灯台を眺めながら夕食を堪能しました。
訪れた時期は夏だったので、夏メニューから冷麺をチョイス。
その他のメニューも美味しそうなラインナップでした。
食事を終えたあとの過ごし方
くつろぎスペースで漫画読み放題 軽食サービスも
2Fのくつろぎスペースには漫画コーナーやマッサージチェアー、ソフトクリームなどの軽食のサービスコーナーもあり、就寝までのひとときを快適に過ごすことができます。館内は無料wi-fiも提供されています。
少し歩けばファミリーマートあり
施設の中では購入できないアメニティや食べ物などについては、空の湯から歩いて10分弱の距離にファミリーマートがありますので、ちょっとした買い物にも重宝しそうです。
空の湯のカプセルホテル 快眠のための注意点
気になるカプセルホテルの状況ですが・・利用してみてわかったことをまとめてみますと
- カプセルの扉(出入り口の仕切り)は遮光性のロールカーテン(布)
- 外の音はまる聴こえです。夜中や早朝はビニール袋のかさかさ音も気になります
- 程よく空調の音があります
- 冷房は個人的には強めに感じたので布団をしっかりかぶって寝ました
- 左右上下にいびきをかいて寝る人がいると無料でもらえる耳栓をしていても、人によっては気になるかもしれません
- ロールカーテンを下まできっちり下ろしても廊下の照明は付いているのでほんのり明るいです
→ 明かりが気になる人はアイマスクを持っていったほうがベターです - 鍵付きチェーンのついた荷物置き場がカプセルホテル内に設置されています
→荷物置き場に困ることはなさそうです。
筆者が愛用しているアイマスクはこちらです
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早朝の出発の場合は事前に準備を済ませておいたほうがいいかも・・
前述の通り物音がよく聞こえますので、早朝に出発する場合などは周りの宿泊者に配慮して前の晩にある程度事前準備をしておくことをおすすめします。
逆の立場としては「早朝に出発する他の利用者の準備の物音がするかも・・」ぐらいに思っておいたほうがよいかもしれません。
空の湯から成田空港までの帰りは無料シャトルバスを利用
帰りはぶらっと成田空港によって帰ろう、ということで空の湯のシャトルバスを利用
空の湯から成田空港第二・第三ターミナルへ向かう一番早いバスは5時00分からということで、成田空港から早朝便を利用する方も安心して利用できます。
今回は予定があったので5時00分のバスで空港第2ターミナルへ向かいましたが、シャトルバスの同乗のお客さんは6~7人といったところでした。
前日に芝山千代田駅で発行してもらったICカードの処理連絡票を空港第2ターミナル駅の改札口で精算してもらい、早朝の空港を少しブラブラしたあと、アクセス特急で帰路につきました。
成田空港温泉 空の湯の利用で今回かかった費用のまとめ
ということで今回のぷち温泉旅行にかかった費用を振り返ってみますと・・。
- 都内からの電車代 往復で3000円ちょっと
- 空の湯で借りたレンタサイクル(+保険代) 2500円程度
- カプセルホテル宿泊(入浴料込み) 5000円
- 夜の飲食代(冷麺大盛り)1140円
- その他ちょっとしたお土産やドリンクの買い物など 1000円程度
ということで、交通費とレンタサイクルの費用を含めるとトータルで1万3千円程度の出費となりました。
温泉と宿泊&食事の費用だけで考えると 温泉費用込み宿泊代+夜の飲食代で6140円ということになり、個人的には全然ありだなと思える金額でした。
何なら鉄道好き+飛行機好き+バス好きなら安い宿泊費とリラクゼーション体験を求めて、宿泊費用の高い都内ではなく、あえて成田空港に泊まるのもありかなと思います(あくまで私個人の価値観です)
ふるさと納税を活用して入浴することもできます
空の湯が所在する千葉県芝山町ではふるさと納税で空の湯の施設利用券を申し込むことができます。
返礼品の1例として、1万円分を芝山町に寄付することでもらえる、飛行機の見える天然温泉入浴と食事券2900円分がセットになったギフト券(岩盤浴とタオルセット付)などがあります。
車なしで空の湯から飛行機の見えるポイントまで移動したい場合
路線バスを利用する場合【成田空港交通】
成田空港周辺スポットで飛行機鑑賞や撮影をしたい場合は、芝山千代田駅周辺のバス停を離発着する路線バスを利用しましょう。公共交通のバス停マップはこちら
飛行機を間近に見ることのできることで有名な航空科学博物館やひこうきの丘(滑走路の南東側)へは成田空港交通の南部博物館線・さくらの山線・そらまる線の利用が便利です。
ただし、バスの本数は決して多いとは言えないので、事前にどのバスを利用するのか時刻表で確認しておくことをおすすめします。
もし歩くとなると、空の湯から航空博物館までは徒歩で約31分(2.2km)
ひこうきの丘へは徒歩で約40分(2.9km)となります。
例えば片道だけバスを利用して、片道は歩くなどすれば歩けない距離でもないですね・・。
レンタサイクルを利用する場合 【空の湯 自転車処 空輪】
空の湯には自転車のレンタサイクルやメンテナンスなどを行ってくれるお店『自転車処 空輪(くうりん)』があります。
こちらで1日(8時間)¥2000~マウンテンバイクやロードレーサーなどの自転車を借りることができます。
レンタサイクルを利用すればバスの時間を気にせず好きな時に好きな場所へ移動することができてとても便利です。
客室から航空機鑑賞を楽しみたい方には・・。
ちなみにですが、空の湯では温泉から航空機の離発着を見ることはできますが、温泉以外の部屋から飛行機の離発着を見ることはできません。
もしもう少しお金を出して客室から航空機の離発着を鑑賞したいという方にはマロウドインターナショナルホテル成田の利用をおすすめします。
チェックインの13:00からチェックアウトの11:00まで。客室から昼夜問わず離発着する航空機をおもう存分楽しむ事ができるその名も『ランウェイ&バイキング滑走路側 RW16プラン』は飛行機好きにとっては至極贅沢なプランです。
成田空港温泉 空の湯のレビューとまとめ
以上の体験記をまとめると以下のような感じです
- 電車でアクセスする際は路線が2系統あり、かつ芝山千代田駅はICカード利用が不可なので注意が必要です
- 成田空港2タミ・3タミから空の湯までは無料シャトルバスがあります
- 空港ターミナルのバス乗り場は少し外れにあるので注意が必要です
- 車でアクセスする場合は無料駐車場サービスがあります
- カプセルホテルへのチェックインは17時から。それまでの間、温泉や休憩スペースの利用は可能です
- 本当に温泉につかりながら飛行機が見えます!
- 食事処「天の川」はよりどりみどりのメニューで食べ過ぎに注意です
- 食後はくつろぎスペースで漫画を読みながら過ごすのも良し、もうひとっ風呂浴びるのも良し
- カプセルホテルで快適に眠るためには一工夫あるといいかもしれません
- 帰りは早朝5時から空港までバスによる送迎サービスがあります
- 交通費・宿泊・食事込でトータル1万円前後のお値段は飛行機好きなら十分あり!
- ふるさと納税を使えばお得に入浴+食事が楽しめます
- 成田空港交通の路線バスを利用すれば車なしでも周辺スポットへアクセス可
航空ファンならではの注意点としては入浴中に写真撮影ができないので、『あっ!あの飛行機の写真を撮りたかった~(泣)』となる状況になる可能性があるということでしょうか・・。
成田空港のターミナルビルを散策してみたい方にはこちらの記事もおすすめです
空の湯体験記は以上となります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。