2024年8月25日（日）にブルーインパルスの本拠地である航空自衛隊松島基地にて
『令和6年度 松島基地航空祭』が開催されます。
また、その前日となる8月24日（土）には松島基地の所在する宮城県東松島市にてブルーインパルスも飛来するイベント『東松島夏祭り』が開催されます。
今回は2日間にわたってブルーインパルスの展示飛行が楽しめる両イベントについてまとめてみました。
東松島夏祭りとは？
東松島夏祭りは、宮城県東松島市で毎年8月に開催される夏祭りです。
祭りのメインイベントである神輿（みこし）の渡御やステージイベント、露店、花火大会など、大人から子供まで楽しめるイベントが開催されます。また、ブルーインパルスの展示飛行は観客を魅了する大きな見どころとなっています。
東松島夏祭りのメイン会場とブルーインパルスの飛行時間は？
東松島夏祭りのメイン会場はJR仙石線 矢本駅近くの東松島市矢本商店街（東松島市商工会館）付近となります。
ブルーインパルスはここで交わる道路に沿うように飛行します。
ブルーインパルスの展示飛行については13:15~13:45の間で予定されています(ノータムによる代替時間通知は14:15～15:15)
展示飛行のノータム時間については天候不良により14:15～15:15の方で実施されました
なおブルーインパルスのパイロットによるトークイベントが16:10～17:00の間で予定されています。
東松島まつりのイベント詳細をご覧になりたい方は公式ページこちらを御覧ください
東松島夏祭りにおけるブルーインパルスの予行飛行の予定は？
航空関係者向けの通知であるノータムの情報によると前日となる8/23(金)10:20～11:20 もしくは13:20~14:20の間に事前飛行（予行飛行）が予定されているようです
→予行飛行は8/23の午前中に実施されました
なお予行と本番のフライトに関するノータムは以下の４つが確認できました。（2024.8.22現在）
※ノータムの情報は天候など諸事情により変更もしくはキャンセルになる可能性があります
ブルーインパルスJr.の展示走行デモンストレーションも開催
東松島夏祭りではブルーインパルスを模した改造バイクで地上走行展示を行う『ブルーインパルスJr.』による二次元アクロバット走行も予定されています。
『ブルーインパルスJr.』はブルーインパルスの整備員などのスタッフで構成され、本家『ブルーインパルス』とは少し趣が異なり、ちょっとクスッとしてまうようなコミカルなナレーションやマニューバー（！？）デモ走行が楽しめます。そして改造バイクが意外にかっこいい（かわいい）！
親子で楽しめるイベントとなっていますので、まだご覧になったことがない方は是非一度ご覧になってみてください。
ブルーインパルスの本拠地で行われる 松島基地航空祭2024
航空自衛隊松島基地はブルーインパルスこと第4航空団 第11飛行隊の本拠地となります。
例年ですとブルーインパルスの飛行が午前と午後の2回実施されるのが松島基地航空祭の大きな特徴です
開催は8月25日(日) 9:00～15:00で予定されています
松島基地の概要
松島基地は宮城県東松島市矢本に所在する航空自衛隊の基地です。
松島基地には第４航空団が所在しており、その隷下に所属する航空部隊としてF-2Bの操縦訓練を実施する第21飛行隊およびブルーインパルスの飛行隊である第11飛行隊があります
またそれら飛行部隊の救難も担当する松島救難隊も所属しています。
つまり、普段はブルーインパルスとF-2戦闘機が飛行訓練を行う基地となります。
第21飛行隊
第２１飛行隊はスクランブル発進などを担当することはない代わりに、F-2戦闘機のパイロットを養成する重要な役割を担っています。
浜松基地などでT-4練習機の飛行課程を終えたパイロット訓練生が、ここ松島の地でF-2戦闘機操縦のイロハを学び、その後全国のF-2戦闘機配備基地(百里・築城)に配属される形となっています。
第11飛行隊（ブルーインパルス）
ブルーイパルスの飛行隊である第11飛行隊は、自衛隊の広報を担うべく全国各地の空で展示飛行を行うのが任務です。
ブルーインパルスのパイロットは全国の戦闘機部隊から選抜されたメンバーで構成されており、任期は3年。
- 1年目は訓練フェーズ（TR）として飛行訓練や展示飛行会場での地上アナウンス
- 2年目は展示飛行を担うパイロット（OR）
- 3年目は展示飛行(OR)を担いながら、後続として配属されたパイロットに指導を行う師匠としての立場
を全うし、次の勤務地へ移っていく流れとなっています
松島基地航空祭2024のプログラム
2024年の飛行プログラムが8月6日頃に発表されました。
今年は太平洋空軍のF-16によるデモンストレーション飛行はありませんが、松島基地所属機の飛行の他に、基地に所属しない外来のF-15戦闘機やF-35戦闘機による訓練飛行が行われます。
特に航空自衛隊のF-35A戦闘機については、三沢基地にのみ配備されている関係で飛行展示を見られる基地がまだ限られており注目が集まります
大注目のプログラム① 千歳基地の特別塗装Ｆ-15が展示飛行に登場！
8月22日に千歳基地から松島基地にクマの可愛らしい特別塗装が施されたF-15戦闘機が飛来しました。
また8月23日にはその特別塗装が施されたF-15戦闘機が航空祭に向けた展示飛行の事前（予行）飛行を行いました。
つまり松島基地航空祭において、航空自衛隊千歳基地所属の特別塗装が施されたF-15戦闘機が展示飛行が見られるという超絶レアなシーンを目撃できることを意味します。
特別塗装は時間が立つと消されてしまうので、間違いなく今年限りの貴重なシャッターチャンスとなります
大注目のプログラム② 秘密の塊 EC-1 電子戦機が地上展示機として飛来
また地上展示機として入間基地所属のEC-1の展示も予定されていて注目が集まります
昨年の入間基地航空祭にも参加予定でしたが、地震の影響もあり中止になってしまったので、航空祭への参加を心待ちにしていた航空ファンも多い航空機です。
EC-1は世界に1機しか存在しない電子戦を担当する航空機で、極めて秘匿性の高い機体ということに加え、引退時期が迫っているとの情報もあり、ブルーインパルスにひけをとらないぐらい注目を集める存在です
いつどこを飛行して、具体的に何をしているのかについても一切明かされいないという極めてミステリアスな機体です。
引退がそう遠くないと噂されているEC-1がフライトしているところを見られること自体がラッキーなことなのです。もしかしたら松島基地で見られるのはこれが最後になるかもしれません。
飛行展示はありませんが、地上展示のため入間基地を松島基地を行き来する際にフライトを撮影できる、またとない貴重なチャンスとなります。
EC-1についてもっと詳しく知りたいということは文林堂から出版されている『世界の傑作機スペシャルエディションシリーズ Kawasaki C-1』がおすすめです。
本書ではC-1の開発や運用の歴史のほかEC-1の開発と運用について12ページにわたり、写真つきで紹介しています。ネット検索では見ることのできない情報が目白押しの保存版です。
EC-1に関する記事の内容としては
- ECM訓練機導入の背景
- 電子戦訓練機運用概念図
- EC-1に搭載され、電子戦環境を模擬するECM装置 J/ALQ-5の概要や開発の歴史
- 機体外部に携行するAN/ALE-41(チャフ・ディスペンサーポッド)について
- EC-1内部機材配置図 ⇒ 普段明かされることのないEC-1の内部構造が判明！
- YS-11EAとYS-11EBとの搭載機器の違いや関係について
などが紹介されていて、電子戦に興味のあるファンにとっても貴重な資料となっています。
松島基地航空祭 ブルーインパルスの飛行時間は？
前述の通り松島基地航空祭ではブルーインパルスの飛行が午前と午後の2回実施されます
午前中 9:30～10:10の飛行は『訓練飛行』
午後 14:00～14:40の飛行は『展示飛行』
という位置づけになるようです。
同じ日に2回のブルーインパルスの飛行が楽しめるのは、全国でもここ松島基地航空祭のみとなります
松島基地航空祭に関連するノータム
松島基地航空祭開催日も近づき、飛行展示トレーニングのノータムのいろいろと見られるようになってきました。
※出典はAIS JAPANより 諸事情により変更またはキャンセルになる可能性があります
↓8/23 8：50～9:30 2機のF-2によるトレーニング
↓8/21 09:15～09:30 2機のF-2と1機のT-4によるトレーニング
↓8/21 10:25～11:40及び13:15～14:30 ブルーインパルスによるトレーニング
ブルーインパルスの松島基地上空での訓練について
航空自衛隊松島基地では周辺住民の方への周知を目的として
基地上空での訓練（フィールドアクロと呼ばれます）情報をホームページとツイッターにて公表しています
こちらで基地祭直前の訓練の予定も確認することができますのでそちらもご参照ください
またノータムにて戦闘機の事前訓練の通知が出される場合もあるので、気になる方は合わせてチェックしておくとよいでしょう
松島基地へのアクセス方法について
ＪＲ仙石線矢本駅から徒歩（最寄りの入場門まで約１５分）でのアクセスが一般的な入場方法となります
また自転車やバイクについては駐輪場が準備されます
松島基地航空祭でチェックしておきたいエアバンド周波数は？
エアバンドレシーバーをお持ちの方は松島基地の以下の周波数をメモリーに入れておけば全体の流れが把握できると思います。
ブルーインパルスは松島基地で訓練行う際は松島GCAの『316.0MHz』を用いていますので、今回もその周波数を使う可能性が高そうです
| 松島TWR | 126.2 236.8 304.6 |
| 松島GND | 275.8 |
| 松島APP/RDR | 120.1 261.2 315.0 |
| 松島GCA | 125.3 134.1 238.8 270.8 300.7 302.4 307.0 315.0 316.0※ 335.6 |
| 松島DEP | 120.1 362.3 |
| 救難展示 | 123.3 |
モードはすべてAM
駐車場の情報や注意事項などについて
東松島夏祭りの駐車場について
東松島夏祭りでは臨時駐車場として矢本保健相談センター駐車場・大曲地区体育館駐車場・東松島市役所本庁舎前駐車場
・市民体育館脇側市職員駐車場（体育館前、一般駐車場を除く）が用意されていますが、駐車可能台数に限りがありますので注意しましょう
松島基地航空祭の駐車場について
松島基地航空祭については基地内に一般来場者用の駐車場はありませんが、基地周辺に17箇所の臨時駐車場が用意されています。
臨時駐車場から基地までのシャトルバスの運行については
- 西浜駐車場
- 南浜駐車場
- 下台駐車場
からのみとなっております。また駐車場によってトイレの有無も変わりますのでお出かけ前にどの駐車場を利用するのかを確認しておくようにしましょう
来場者用の臨時駐車場が多く設定され、車でのアクセスはしやすいのですが、各駐車場毎に開放時間やシャトルバス・トイレの有無、さらには注意事項などが細かく設定されており、事前のリサーチが必要です
交通規制も実施されますので、事前に駐車場の位置と駐車場までの経路を把握のうえお出かけされることをおすすめします
詳しくは東松島市の観光情報サイト『ひがしまつしまじかん』にて確認することができます。リンク先はこちら
また、航空祭当日、以下のとおり交通情報及び駐車場情報が発信されます。
【東松島市商工観光課】
駐車場の空き状況を発信
●商工観光課Facebook「ひがしまつしまじかん」 （外部サイト）
●Googleマイマップ（外部サイト）
【ラジオ石巻】
交通情報、駐車場情報のほか、松島基地内の情報も発信します。
●ラジオ放送（FM76.4MHｚ）（外部サイト）※当日午前7時から午後4時45分まで
●公式X（旧Twitter） （外部サイト）
松島基地航空祭での禁止事項・持ち込み禁止物について
松島基地から発表された禁止事項・および持ち込み禁止物について主なものは以下のとおりです。詳細については基地公式HPの案内をご確認ください。
- 無線機（電波法に抵触しない受信専用の無線機類を除く）→エアバンドレシーバーの使用はOK
- レンズフード込みで最大伸長40cm以上の望遠レンズ
- 三脚および自撮り棒
- 3辺の和が100cmを超える脚立・イス・テーブル
- アルコール飲料
暑さ対策物品として、簡易テント、タープ、ポップアップテント、レジャーシート及びパラソル傘は指定場所でのみ使用可能です。 （指定場所の詳細は、決定次第通知されるとのことです。）しかし、ペグ等により地面に打ち込んでの使用は禁止しされています。
また3辺の和が100cmを越えない脚立・テーブル・イスなどの持ち込みは認められています。
- 指定場所以外でのテントやタープなどの利用
- 指定場所以外での喫煙
航空祭にお出かけする際にオススメする持ち物についてはこちらの記事もご参照ください
松島基地航空祭のツアー
複数のツアー会社より松島基地航空祭に参加する日帰り、もしくは宿泊付きツアーが企画されています。
そのうちいくつかをご紹介します。
読売旅行
航空祭のツアーと言えば読売旅行というぐらい航空祭のツアー企画に定評がある会社です
山形・東京・伊丹・名古屋・岩手・秋田・福島からの日帰りツアーや宿泊ツアーが予定されています
旅っくす
東京や埼玉を出発する1泊2日のツアーが企画されています。
クラブツーリズム
プロの航空カメラマンが同行する企画ツアーなども定期的に開催し、航空ファンの愛用者も多いツアー会社です。
宮城・埼玉・東京・愛知から出発する1泊2日のツアーが企画されています。（東京発のカメラ講師同行の旅はキャンセル待ちとなっていますが仙台発の旅は若干空きがあるようです）
阪急交通社
阪急交通社も航空祭のツアーを数多く手掛ける会社となります
東京発の1泊2日のツアーが企画されています
宿の予約はお早めに
ブルーインパルスの本拠地ということで毎年人気のある松島基地航空祭
松島基地最寄りの矢本駅アクセスしやすい場所にあるJR仙石線沿線で価格がリーズナブルな宿は早々に予約で埋まってしまいますので、泊りがけでお出かけを予定されている方は早めの予約をおすすめします
東松島夏祭りと松島基地航空祭に関する情報は以上となります。
今後新たな情報が確認出来次第記事を更新します。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
