2023年5月19日(金)から5月21(日)まで広島県広島市にあるグランドプリンスホテル広島において『G7広島サミット』が開催されました。
各首脳はグランドプリンスホテル広島で会合・会談を行ったり、広島平和記念公園で献花・宮島島神社を参拝するなどの日程をこなした後、21日の日曜日には各々の特別機にて広島の地から帰国の途についきました。
今回はその時の模様をツイッターを引用しながらまとめてみたいと思います。
Youtubeで帰国時の模様が中継されていました
日テレNEWSチャンネルにて『【84H最新ニュースライブ】ノーカット ゼレンスキー大統領 記者会見 通訳あり G7広島サミット3日間全部見せます』と題して中継映像が流れていました。
地上波では見ることのできないようなシーンがノーカットでライブ配信されていました。
カメラ越しの映像とはいえ、ライブ映像でもいいようのない緊張感が伝わってくるぐらいですので、当日現場にいらっしゃった方の感じた空気感はもっとすごいものだったのではないかと想像します。
中継用のカメラが広島市内や岩国基地周辺に多数配置され、様々なアングルから首脳の今の動き見ることができました。
映像が長いので移動関連にフォーカスして見どころ部分をあげてみます(時間は全てyoutubeの再生位置です)
- 1:22:11 大統領専用車両が広島ヘリポートに到着 大統領専用ヘリ(マリーンワン)に乗り換え
- 1:30:20 マリーンワン 広島ヘリポート離陸
- 1:45:00 マリーンワン 岩国基地に着陸
- 1:50:06 バイデン大統領がマリーンワンを降機 その足でエアフォースワンに向かいカメラに手を振って搭乗 程なくして 地上走行開始
- 1:58:54 ゼレンスキー大統領 広島空港に駐機中のフランス空軍機(CTM1022)に搭乗
- 2:04:10 エアフォースワン 岩国基地を離陸 (実際の時間は午後9時9分頃)
- 2:23:30 ゼレンスキー大統領の乗った 搭乗機(CTM1022)地上走行開始
- 2:31:04 CTM1022 広島空港を離陸
- 2:59:29 (少しお疲れ気味の)岸田首相夫妻が広島空港に駐機中の政府専用機に搭乗
- 3:08:20 政府専用機 地上走行開始
- 3:12:11 政府専用機 広島空港を離陸
同チャンネルでは他にも会見の模様を通訳付きで配信するなどサミットの雰囲気を感じられるような映像を複数配信しています
エアフォースワンとバックアップ機(副務機)
知名度も高く、注目の的であったエアフォースワンですが前述の通り21日の午後9時すぎに岩国基地を離陸し次の目的地であるアラスカ・エルメンドルフ空軍基地に向かいました。その後同基地で給油を行なった後、ワシントンDCにあるアンドルース空軍基地を経由してホワイトハウスに日本時間の22日昼過ぎに戻った模様です
今回来日したエアフォースワンはVC-25Aと呼ばれるB747ジャンボジェットをベースとした航空機が使用されているのですが、実はまったく同じ形のジャンボジェット機がバックアップ機(副務機)として岩国基地に飛来しており、帰りもほぼエアフォースワンと同じ時間に離陸、エアフォースワンを追いかける形で飛行してました コールサインは『SAM46』だったようです
アメリカ大統領外遊の際には常に近くに存在し、国家空中作戦センターとしての機能を持つE-4Bについては、今回は嘉手納基地で待機。大統領帰国の目処がたったタイミングでエアフォースワンより一足先に嘉手納基地を離陸
『GRIM99』のコールサインで運用部隊の本拠地であるネブラスカ州オファット空軍基地に戻った模様です
その他の各首脳の動き
その他の首脳の動きをツイッターで探ってみました
ゼレンスキー大統領
今回最も注目を浴びたゼレンスキー大統領
搭乗したフランス空軍機はエアバスA330-243(レジ:F-UJCT)でコールサインは『CTM1022』
驚くことにフライトレーダー24で広島空港の離陸予定時間から目的地の空港名まで事前に確認することができており、世界中のファンがフライトレーダー24で現在位置を確認していたようです
ロシアの上空は避け太平洋から北米を越え、さらに大西洋を越える実に15時間超のロングフライトとなりました
詳細は不明ですが、到着地であるポーランドのジェシェフ付近では米空軍の早期警戒管制機が飛行を行っていたようです。
ここまでオープンにできた理由はこういった欧米各国の手厚い警備体制がなせる技なのかもしれません。
イタリア首相
首脳の中で最も早い帰国 21日未明に広島を飛び立ちました
イタリア北部で起きた洪水被害の対応にあたるためだったようです
イギリス首相
イギリス首相はUnited Kingdom Royal VIP Flight(コールサイン:スパローホーク647)で帰国しました
航空機はエアバスA321-253NX(レジG-GBNI)を使用しました
韓国大統領
ドイツ首相とフランス大統領
インド首相
広島を飛び立った後 インドではなくポートモレスビーに向かったようです
カナダ首相
インドネシア大統領
ブラジル大統領
ベトナム
コールサインはVN1 民間機のチャーター(ベトナム航空 レジ VN-A864 )で帰国したようです
フライトレーダー24では出発時間も事前に表示されていました
オーストラリア首相
使用された航空機はA330をベースとしたKC-30A(レジ:A39-007) コールサインは『ASY325』で
広島空港を21日の13時頃に飛び立ち オーストラリアのキャンベラに向かいました
以上首脳関連の飛行についてまとめてみました。
世界のVIP機について詳しく知りたい方におすすめの本
日本国政府専用機のすべて イカロスMOOK
民間機や軍用機に関する書籍の出版で有名なイカロス出版の本です
書名には日本国政府専用機とありますが、エアフォースワンと世界の政府専用機という項目もありますので、各国の首脳が用いる専用機について気になる方にもおすすめ
もう一冊はマツコの知らない世界で『格安航空LCCの世界』というテーマで案内人を務めた航空写真家・ジャーナリストのチャーリー古庄さんの著書『ツウになる!世界の政府専用機』です
ツウになる! 世界の政府専用機
2冊とも電子版がありamazonの電子ブックアプリkindleで購入後すぐ読むことができます
2023年6月末発売の航空ファン向け雑誌(8月号)に注目
今回の飛来の模様をより詳細に知りたい方は、6月下旬頃に販売された発売の以下の航空ファン向け雑誌に特別機についての情報記事が掲載されていますのでこちらもチェックしてみてください。
【イカロス出版発行】
『月刊エアライン2023年8月号』
G7広島サミットの飛来機の他にも海上自衛隊の教官パイロットによるT-5のアクロチーム『ホワイトアローズ』や千歳基地201飛行隊の女性F-15戦闘機パイロット、藤井百香2等空尉のインタビュー記事にも注目です
【文林堂発行】
『月刊 航空ファン2023年8月号』
※なお各誌7月号では4月16日~18日に長野県軽井沢で行われた『G7長野県軽井沢外相会合』に関連して飛来した特別機の模様について取り上げています。
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