2023年10月7日（土）8：00～15：00の間
石川県小松市にある航空自衛隊小松基地にて『令和5年度 小松基地航空祭』が開催されます。
4年ぶりに入場制限のない開催となります。
今回はイベントの見どころや予行飛行の有無、エアバンドの周波数や注意点についてまとめてみました。
小松基地といえば飛行教導群教導隊（アグレッサー：Aggressor）
小松基地といえば日本で唯一の部隊、飛行教導群教導隊（Aggressor：アグレッサー）のカラフルなF-15が展示飛行を行うことで有名です。
飛行教導群のF-15戦闘機は、「識別塗装」と呼ばれる1機毎に異なる塗装が施されることで有名です。
“アグレッサー(Aggressor)”とは英語で「侵略（国）側」を意味する単語です。
その単語の表す通り、任務は仮想敵国の情勢や戦闘技術を研究し、航空自衛隊の他の戦闘機部隊に対して研究成果に基づく戦技や戦闘技術の向上について指導する部隊です。
識別塗装は上空での戦闘（ACM：空中戦闘機動）の際に、塗装色や塗装パターンの視認性を研究する一環として施されるものです。
また、識別塗装は定期的に変更されます。つまりは今年見られた識別塗装が来年には変わっている可能性もあり、撮影を目的とする航空ファンには目当ての塗装が施されたF-15の機動飛行を撮影できる一期一会の貴重なチャンスとなる一面があるのです。
それゆえアグレッサーの人気は高く、小松基地は毎年大変混雑します。
最新のアグレッサー情報に興味のある方はこちらも是非チェックしてみてください
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イタリア及びオーストラリア空軍と共同訓練で登場した特別塗装機がお披露目！
小松基地では8/4～8/10まで日伊共同訓練が、また8/23から9/15まで日豪共同訓練『武士道ガーディアン』が実施されました
その訓練を記念して特別塗装が施されたF-15が登場しており、今回の航空祭でもお披露目される模様です。
小松基地ホームページのスペシャルコンテンツ→ギャラリーのページから共同訓練の様子や特別塗装機の写真及び記念パッチのデザインを見ることができます。
2023年はブルーインパルスの参加は無し
航空祭の人気者といえばブルーインパルスですが、残念ながら鹿児島で小松基地航空祭と同時期に開催される鹿児島国体に参加する関係で2023年は飛来しません。来年の飛来に期待です。
小松基地航空祭のエアバンド周波数は？
民間エアラインはVHF、軍用機はUHFの使用がメインになるとおもいますが、軍用機がVHFを利用する可能性もあります。
過去の航空祭の実績を見ると小松TWRの304.8MHzを主要波として使う傾向にあるようです。
| コールサイン | 周波数 |
|---|---|
| 小松TWR | 118.25 126.2 138.05 236.8 304.8 |
| 小松GND | 121.7 275.8 |
| 小松DEP・APP・RDR | 120.1 121.25 125.3 261.2 362.3 |
| 小松GCA | 134.1 247.3 270.8 300.7 302.2 304.6 315.0 319.0 335.6 |
| 小松TCA | 127.9 292.2 |
予行飛行やノータム（NOTAM）の情報は？
10/4時点での確認では以下の2つのノータムが確認できました。
内容としては10機のF-15 1機のU-125（H25B） 1機のH60（UH-60J）によるフライトとありますがこれらが全て同時にフライトするかどうかは不明です
1つ目は9/21～10/5のいずれかの日付の7：40～17：50の間に実施するもの
もうひとつは10/6～10/7 前日（総合予行）と航空祭当日のものです
10/6は7：00～10：40 10/7は13：50～14：20の間の実施となっています
210045 RJAAYNYX
(0419/23 NOTAMN
Q)RJJJ/QWALW/IV/M/AW/005/060/3624N13624E040
A)RJNK B)2309212240 C)2310050850
D)2240/0850
E)AIR DISPLAY:
1 AREA:WI 40NM RADIUS OF KOMATSU ARP(362338N1362427E)
(KOMATSU-SHI IN ISHIKAWA)
2 ACFT:10F15 1H25B 1H60
3 WX MNM:CEIL 1500FT VIS 5KM
4 COOR:6TH WING DEFENSE DIVISION(TEL 0761-22-2101 EXTENSION 204)
F)500FT AMSL G)6000FT AMSL)
030127 RJAAYNYX
(0449/23 NOTAMN
Q)RJJJ/QWALW/IV/M/AW/005/060/3624N13624E040
A)RJNK B)2310062200 C)2310070520
D)06 2200/0140 07 0450/0520
E)AIR DISPLAY:
1 AREA:WI 40NM RADIUS OF KOMATSU ARP(362338N1362427E)
(KOMATSU-SHI IN ISHIKAWA)
2 ACFT:10F15 1H25B 1H60
3 WX MNM:CEIL 1500FT VIS 5KM
4 COOR:6TH WING DEFENSE DIVISION(TEL 0761-22-2101 EXTENSION 204)
F)500FT AMSL G)6000FT AMSL)
また小松市のページにて航空祭の事前訓練についてのお知らせが出されています。
※諸事情により訓練が中止になる可能性があります
小松基地航空祭の駐車場やシャトルバス・交通規制は？
小松基地航空祭開催にあたっては臨時駐車場が複数用意されるようです。
いずれも4：30にオープンのようですが早々に満車になることが予想されますので、駐車場をご利用予定の方は早めの移動をおすすめいたします。
また、10/6 21:00~10/7 17:00の間、交通規制が行われる旨発表されていますので、周辺道路の下調べも出発前に済ませておきましょう。
なお小松空港の駐車場については航空旅客以外の利用について入場規制（搭乗券の確認）が行われます。
また、10月6日 22:30～10月7日 06:00の間、空港駐車場が一時閉鎖され、車内泊も禁止との通知が出されていますのでご注意ください。
詳しくは小松空港のページをごらんください。
また、航空祭前日も基地周辺は違法駐車の取締が強化されますのでご注意ください。
シャトルバスのりばとルートについて
今回の航空祭でシャトルバスを運行する北陸鉄道のサイトで運行時間や運賃・走行経路の案内を確認することができます。
鉄工団地駐車場や小松駅から基地までシャトルバスのご利用を予定されている方は事前に確認しておきましょう。
バスの運行は7時頃から開始されます。また、小松駅から基地までバスを利用する際は前売りデジタルパスを利用すれば運賃が20％オフになります。
帰りのシャトルバスは2時間待ち！？
小松基地といえば帰りも混雑することで有名、人気のある航空祭ゆえ仕方のないところではありますが、最後まで参加される場合はそれなりの心づもりで。帰りの混雑が心配な方（特に小さなお子様連れの方）はほどほど楽しめたところで帰路につくことを検討しましょう。
当日は、多数の来場者でたいへんな混雑が予想されます。特に、航空祭終了後、帰りのバスはかなりの待ち時間(例年２時間近く)となることが予想されます。ご利用のお客さまには、ご理解とご協力をいただくとともに、お時間に余裕を持ってご移動いただきますよう、お願い申し上げます。
北陸鉄道の案内ページより http://www.hokutetsu.co.jp/archives/49870
その他の注意点
持ち込み禁止品について
基地への持ち込み禁止物の案内が出ています。他の基地祭では持ち込みが可能なものでも小松基地祭では禁止されている場合がありますので注意してください。
一部をピックアップしますと
- アルコール類
- 脚立や踏み台
- テント
- 折りたたみ椅子
などがあります。折りたたみ椅子は持ち込み禁止ですがレジャーシートなどは持ち込み可能なようです
スマホのつながりが悪くなる！？
コロナ前は10万人を超える来場者を記録した年もあるぐらい人出の多い小松基地航空祭。
各通信会社の移動通信車両が会場に設置される可能性がありますが、来場者が増えるお昼ごろにかけてスマホの繋がりが悪くなることが想定されます。
調べ物や現在地共有サービスなども使えなくなる（地図が表示されなくなる）可能性がありますので、プログラムや地図などの画像やドキュメント情報はあらかじめスクリーンショットやスマホにダウンロードしておくことをおすすめします。
また、通話ができなくなった場合に備えてあらかじめ集合や合流場所などを決めておくと安心ですね。
インターネットが繋がりにくくなり、通信が必要なゲーム、動画も見られなくなることを想定して、お子様用の暇つぶしも用意しておきましょう。
ライブ放送もあり
今回現地に行くことができない方はニコニコ生放送で配信が予定されているようですので、そちらをチェックしてみましょう
有料観覧席の募集は終了
令和5年度小松基地航空祭では専用駐車場付きの1人1万円の有料観覧席が26席用意され、抽選募集が行われましたが9/10に応募受付は終了しています。
当選するとエプロンや滑走路の見渡せる庁舎屋上の特等席から航空祭を楽しめるようです。今年落選または応募に間に合わなかった方、また来年に期待しましょう。席の数も、もう少し増やしてほしいところですね。
晴天の中 プログラムは大好評を博し終了
2023年の小松基地航空祭は天候に恵まれ大好評の内容で終了したようです。
はみんぐばーどさんが会場の興味深い展示内容の模様をXにポストしてくれています。
当日の戦闘機の機動飛行について、飛行隊が手作りで解説してくれている機動飛行解説。最近張り出してくれているケースが増えてきていると感じます。「お品書き」と呼ぶファンも。ルーツは築城基地 8SQパイロットのジオスさんなのでしょうか・・。
ハロウィーンの季節を意識しているのかしていないのか・・。飛行隊の指揮所も見逃せませんね。
自衛隊や米軍など各基地ごとの所属部隊やエアバンド周波数・基地周辺撮影スポットなどの情報に興味がある方にはこちらもオススメです！電子版を購入すればすぐに読むことができて、持ち運びにも便利。次に行ってみたい航空祭の検討資料としてもご活用ください。
飛行教導群について映像で詳しく知りたい方は・・
戦技研究や適役部隊として恐れられ、1機毎に異なる識別塗装が施されるF-15が特徴的な飛行教導群
そんな最強の戦闘機パイロット集団である飛行教導群に興味を持たれたか方には、そのミッションの日常に迫ったドキュメンタリー映像『最強のファイター集団 飛行教導隊』がおすすめです。
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視聴可能な番組の中には、これ以外にも航空自衛隊の戦闘機についてのドキュメンタリー番組を多数視聴することができます
気になる方はぜひチェックしてみてください。
令和5年度小松基地航空祭のまとめは以上となります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
