2023年10月15日(日)芦屋基地航空祭が開催されます。
開催時間は午前8時30分から午後1時までの間となっております(プログラムによると開門は8時)
ブルーインパルスの展示飛行時間は11:35~12:10となっています(ブルーインパルス隊員の整列行進およびエンジンスタート・カットのパフォーマスンスを含めた時間は11:00~12:25)
芦屋基地と山口県にある防府北基地は戦闘機の飛来のある航空祭のなかでは比較的来場者が少なめの基地であり、かつ車でのアクセスもしやすい部類で穴場感のある航空祭となります(あくまでも他の航空自衛隊基地の航空祭と比較して)
そのため、初めて航空祭に行く方やお子様連れの方にもおすすめできるイベントとなっています。
今回は芦屋基地航空祭の見どころやエアバンド周波数、駐車場事情などについてまとめてみたいと思います。
ブルーインパルスが好きな方にはこちらもオススメです
芦屋基地航空祭の見どころ
芦屋基地といえば航空自衛隊パイロットの教育訓練が行われることで知られています。山口県の防府北基地や静岡県の静浜基地でT-7プロペラ機の過程を終えた学生が、はじめてジェット練習機の操縦桿を握る基地。
学生(訓練生は)赤いT-4練習機を用いて訓練を行っています。(自衛隊パイロットの訓練養成課程の詳細はこちらやこちらをごらんください。)
また年に一度開催される航空祭ではブルーインパルスが飛来・展示飛行を実施することが多く、「赤いT-4」と「青いT-4」2種類のフライトデモンストレーションを比較して楽しめる航空祭は日本でも芦屋基地だけです。
教官方操縦の赤いT-4によるイルミネーション点灯飛行!?
赤いT-4は普段は、訓練生と教官が乗り込み飛行訓練を行うのですが、芦屋基地航空祭における展示飛行の場合は全て教官が搭乗して操縦を行います。
マップに載っている赤いT-4の列の近くで見ていれば、教官が乗り込こんでエンジンスタートするところからタクシーアウトまでの一部始終の様子を間近で見られます。
ブルーインパルスのエンジンスタートは人だかりでなかなか見ることができないのですが、赤いT-4のエンジンスタートは以外に人だかりもなく見やすくてオススメです。8機のT-4が一斉にエンジンをスタートする様はなかなか見ごたえがあると思います。
フライトデモは10:05~ですが、フライトのための準備は9:30頃から開始すると思いますので、興味のある方はそれより前に赤いT-4の辺りに行ってみましょう。
また、教官方はもともと日本各地で戦闘機を乗りこなしてきたベテラン揃い。そんなベテランが見せるフライト技術にも注目です。
過去にはダイヤモンド隊形で会場正面から進入し、ランディングライトを点滅点灯させながらイルミネーションのように魅せるパフォーマンスを行ったりしています。予行フライト時には基地の外からはなかなか見ることができないこのパフォーマンス。今年も行われるか期待です。会場のアナウンスに耳を傾けてみましょう。
戦闘機は他の基地から飛来して展示飛行
なお芦屋基地の滑走の長さは1640mで、戦闘機の離発着が行えません。
そのため芦屋基地航空祭で飛行展示を行う戦闘機は、芦屋基地に着陸せず、F-2戦闘機の場合は福岡県の築城(ついき)基地・F-15戦闘機の場合は宮崎県の新田原(にゅうたばる)基地を離発着して飛行を行います。(これをリモートもしくはリモート展示飛行などと呼んだりします)
なお、戦闘機の飛行をもっと見たいという方は
11/26に築城基地航空祭 12/3に新田原基地航空祭(新田原基地エアフェスタ)が開催されますので、そちらもチェックしてみてください。
芦屋基地では現在滑走路の延長工事が行われており、2024年度には1883mになる予定です。
航空学生によるファンシードリル展示
芦屋基地ではパイロットの卵である航空学生による一致乱れぬ隊列行動の一連の演習であるファンシードリル展示が行われます。
実施する学生さんたちは山口県にある航空自衛隊防府北基地から来場し、その技術を披露します。
あまり遠くの航空祭に出向くことはなく、ファンシードリル展示が見られるのは九州と山口県のイベントに限られます。
まだ見られたことのない方はぜひ一度ご覧ください。
この統制のとれた見事な動きは何度見てもスゴイの一言です。
なお途中で祝砲(空砲)を打つシーンがありますので大きな音が苦手な方はご注意ください。
芦屋基地やブルーインパルスのエアバンド周波数は?
芦屋基地のエアバンド周波数は以下のとおりです。
芦屋基地の周辺空域は福岡アプローチのエリアとなっています。そのため通常訓練時をのぞき、基地に離発着する航空機は適宜福岡アプローチにコンタクトを行います。
リモート展示の際は、築城基地あるいは新田原基地から部隊所属のパイロットが芦屋基地に来場し、地上からTWRの周波数などを用いて飛行統制を行います。また場合によっては会場のアナウンスも行います。
過去の実績では芦屋TWRの305.7MHzが主用波として使われることが多いようです
エアバンドを聴くと会場のアナウンスより先に飛来戦闘機の動向を把握することができたりします。
芦屋TWR | 126.2 236.8 247.8 305.7 |
芦屋GND | 275.8 |
芦屋GCA | 125.3 134.1 250.4 270.8 304.2 300.7 335.6 |
福岡DEP | 119.7 270.8 |
福岡APP/RDR | 119.1 261.2 |
救難隊専用波 | 123.3 |
予行飛行やノータム(NOTAM)の情報は?
芦屋基地による予行飛行の案内
芦屋基地のHPで事前訓練の情報が公表されました
ノータムの内容と概ね同じですが、予備時間および予備日についても記載されています。
ノータム情報
10/4日時点で確認できているノータムは以下の6件です(0164/23 0166/23は航空祭当日のノータム)
※予備時間や予備日程に実施の場合ノータムが変わることがありますので、前述した基地の発表の方を先に参照されることをおすすめします。
予行飛行に関する内容を読み解いてみますと
総合予行となる10/14(土)については
となっています。
芦屋基地航空祭のシャトルバスや駐車場について
運行は『西鉄バス北九州』と『北九州市交通局』が担当します。両社ともICカードの利用が可とのことです。
基地祭のシャトルバスは時間が立つ毎に渋滞による遅れやバス待ちの長蛇の列が予想されますので、早めの早めの利用をおすすめします。なお車内は非常に混雑します。列に並ぶ前&乗車前にトイレは済ませておきましょう。
JR遠賀駅↔芦屋基地のシャトルバス
航空祭当日は、航空祭の時間帯に合わせ、遠賀川駅に快速電車の一部が停車する予定です。
またJR遠賀駅から航空祭会場まではシャトルバス(片道 大人310円・子供160円)が運行されます。
シャトルバスの運行時間は以下のとおりです
(芦屋基地行)7:30頃~12:30頃
(芦屋基地発)11:30頃~14:30頃
※当日の状況に応じて、運行時刻を変更する場合があります。
運行は『西鉄バス北九州』が担当します
臨時駐車場は4個所に設置 一部はシャトルバスが運行
芦屋基地が公表している資料によると、基地周辺に4箇所の臨時駐車場が設置されます。
BOAT RACE芦屋(片道:大人230円・子供120円)・河川敷(片道:大人200円・子供100円)の駐車場からもシャトルバスが運行されます
- 芦屋海浜公園 シャトルバスの運行なし(基地まで徒歩で移動)
- 湾港緑地 (基地まで徒歩で移動)
- 遠賀川河川敷地区(遠賀川漕艇場)【西鉄バス北九州】基地行き 7:30~12:30
- BOAT RACE芦屋(競艇場) 【北九州交通局】7:45~15:00
各駐車場の混雑状況について基地公式X(ツイッター)にて共有されるようですが、早めの到着を目指したほうがよいでしょう。
基地内のシャトルバス乗り場については配布用パンフレットにも案内がありますので、お帰りの際は間違えないように確認しておきましょう
通行規制に注意
基地周辺では午前9時から午後2時までの間交通規制が行われますので、車でお出かけの際はご注意ください
詳しくは基地公式HPをごらんください
そのほかの注意事項
三脚や脚立の持ち込みは禁止になっています。またアルコール類も同様です。
その他にもエプロン地区でのレジャーシートや折りたたみ椅子の使用も禁止されています。
原則として基地内にゴミ箱の設置はなく、各自で持ち帰る形式です。
(飲食店付近にはお店が設置するものがあるかもしれません)
(番外編)15日の『まつり岡垣』でも赤いT-4が飛行
芦屋基地以外のイベントになりますが、芦屋基地航空祭と同日の15日に芦屋基地の一部が所在する岡垣町にて、
10:00~15:30の間『第30回まつり岡垣』が開催されます。
開催場所は岡垣町の複合施設である岡垣サンリーアイになります。
このイベントには芦屋基地からも広報ブースが出店します。
また、まつり岡垣のイベントフィナーレ前に芦屋基地から飛来したT-4×4機が会場上空を飛行する予定のようです。
基地の発表によると、芦屋基地の離陸時刻は15:00頃、着陸時刻は15:25頃となっています。
詳細についてはこちらを御覧ください
芦屋基地航空祭についてのまとめは以上になります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。