2023年11月26日（日）福岡県にある航空自衛隊築城基地にて築城基地航空祭が開催されました。
開催時間は午前8時00分から午後3時までの間（開門も午前8時）
ブルーインパルスも飛行しました。
今回は築城基地航空祭のイベントの見どころや予行飛行の有無、駐車場情報、エアバンドの周波数、有料観覧席の情報、その他注意点についてまとめてみました。
お出かけを検討・予定されている方に参考にしていただければ幸いです。
築城基地航空祭で話題になった女性で唯一のF-2戦闘機パイロットとしてシャロンさんこと水越美紗貴さんと、ジオスさんこと荻本研史さんが同じF-2に乗りミッションを行う様子の動画も公開されました。
映像中には一瞬ですが訓練エリアで地上にいると思われる要撃管制官とのGCIの交信（非公開周波数での交信）も収録されており（8:13あたり）とても貴重な映像となっています
ちなみにジオスさんやシャロンさん等のTACネームと呼ばれるコールサインは主にGCIの交信で使われるようです。
水越さん（前席）『Two Tally single group BRAA 040, 14 , 4000 』
荻本さん（後席）『撃て 撃て 撃て 撃て』
要撃管制官『はい、that’s single group two contact read trail two 』
航空ファン2024年2月号ではシャロンさんのカラー写真とともにインタビュー記事も掲載されています。
そしてそして、F-2戦闘機と馴染みの深い築城基地や松島基地に所在する部隊の日常を丹念に取材してまとめた『F-2ファンブック』も発売されました。
ジオスさんの日常や、まだ松島基地でF-2訓練課程にいた頃のシャロンさんが登場しています。それ以外にもパイロットや整備員などの多くの隊員へのインタビュー記事が豊富な写真とともにとてもわかりやすくまとめられています。
ファンブックの名前の通り、月刊航空雑誌とはまた異なるソフトなタッチで、さながら図鑑のように読みやすくまとられています。
F-2戦闘機や航空自衛隊の基地の日常について知りたい方に文句なしにオススメできる内容となっており、まさに保存版といえるでしょう。
漢字を使った説明が随所にありますが、写真を眺めているだけでも頼むことができるので、飛行機や乗り物好きのお子様でも十分に楽しめる内容になっています。
展示飛行のパネルでは充血した目のイラストでコミカルなキャラを演じているジオスさんが、実はとても真摯に日常の訓練や航空祭の展示飛行を計画している様子が紙面で紹介されていて、そのギャップにぐっときました
築城基地公式Xの情報によるとGEOS（ジオス）こと荻本さんは、2024年5月29日に築城基地第8飛行隊のF-2によるラストフライトを終えられ、築城基地より異動となるとのことです（異動先は不明）。
観客を沸かせたジオスさんが操縦する第8飛行隊所属のF-2戦闘機によるすごいすごい展示飛行は2024年5月5日の岩国基地のフレンドシップデーが最後であったということになります。
ジオスさん！これまでいろいろありがとうございました！そしてこれらもご活躍を祈念しております。またいつかどこかの空で観客を魅了するフライトをしていただける日が来ることを楽しみにしています
築城基地航空祭の見どころ
築城基地には西部航空方面隊隷下の第8航空団が所在します。第8航空団には第6飛行隊（6SQ:略してロクスコ）と第8飛行隊（8SQ:略してハチスコ）が存在しており。毎年航空祭記念塗装が出たり、競演が見どころになっています。
また、築城基地から（航空機の移動スピードで）比較的近圏にある海兵隊岩国基地からMAG-12（第12海兵航空群）に所属する戦闘機が飛来することも多く、毎年注目の的になっています。
今年はブルーインパルスも飛来しますので、充実したプログラム内容が期待できそうです。
築城基地 8SQの名物パイロット！？ジオスさんに注目
10/15に開催された芦屋基地航空祭。航空ファンの間で話題になっていたのがこちら
8SQに所属し『マニアパイロット』を自称するTACネームGEOS（ジオス）さんが芦屋基地航空祭の展示飛行を担当。
飛行内容を『本日のF-2機動飛行コンセプト』として事前にホワイトボードで公表していたというものです。
戦闘機乗りの硬派なイメージがひっくり返るぐらいコミカルかつ、ツッコミどころ満載の内容でマニア心をがっちり掴んでます。『お品書き』などと呼ぶ人も。
個人的には③「シューン！グルーン！ガシャン グルーン ゴー！ガチャン」の「自分で考案したけど無駄に難しい・・」がツボでした。
「実は飛行機より鉄道が好き」とぶっちゃけているあたりもお茶目です
この手書き説明は、これまでにも築城基地航空祭や新田原航空祭で目撃されています。
ちなみに筆者が最初に目撃したのは2018年に開催された築城基地航空祭でした
2023年築城基地航空祭版が登場！
2023年の築城基地航空祭予行でもこのホワイトボードが登場したようです。
航空祭当日は8SQの飛行隊庁舎の周辺を探してみましょう。
なんとナレーションには現時点で世界唯一の女性F-2パイロットである『（SHARON）シャロン』さんが登場するようですよ～
そして、とうとうジオスさんが同僚パイロットの方と航空自衛隊築城基地の公式Xにも登場しました。
荻本（ジオス）＆石田（メタル）コンビが実施予定の『すごいすごい機動飛行』にますます期待が高まりますね！
戦闘機パイロットも転勤族ですので、いつまで見られるかはわかりません。いまのうちに是非。
築城基地航空祭 2023年注目のプログラムは？
築城基地航空祭プログラムはこちらで公表されています。
ブルーインパルスや築城基地に所属しているF-2戦闘機の展示飛行にも注目ですが、その他にも新田原基地所属のF-15戦闘機や海上自衛隊の飛行艇であるUS-2、民間のアクロバット飛行チームであるウィスキーパパ（エクストラEA300）、陸上自衛隊のAH-64D（アパッチ）等による展示飛行も行われる予定です。
また、地上展示予定機として米軍機の参加も予定されているようです。（輸送機の可能性もありますが）
築城基地航空祭2023 予行（事前）飛行の予定は？
11/15現在、航空祭の予行飛行に関連する基地からの情報は確認できておりませんが、予行飛行のものと思われるノータムが確認できました。
詳細は次項で解説します。
築城基地航空祭2023 予行（事前）飛行に関連するノータム（NOTAM）
築城基地祭予行に関連するノータムがいくつか確認できました。（11/18時点の情報）
航空祭前日となる11/25（土）には招待者向けに総合予行のような形で飛行が実施される模様です。
ブルーインパルスの飛行に関するものも発出されています。
※天候など諸事情により中止、または変更になる場合があります。
- 11:00～12:00 6機のF-2
- 13:25～13:54 1機のF-15 （新田原基地所属機と推定）
- 13:55～14:35 4機のF-2
- 14:55～15:35 2機のF-2
- 10:55～11:35 4機のF-2
- 14:15～14:54 UH-60とU-125
- 14:55～15:35 2機のF-2
- 9：05～9：35 2機のF2
- 9：55～10：25 4機のF2
- 15：30～16：30 6機のF2
- 8：20～8：50 1機のF2
- 9:00～9:20 6機のF2
- 9:30~9:45 UH-60とU-125
- 11:50~12:10 2機のF2
- 12:30～12:50 4機のF2
- 10:40～11:30 ブルーインパルス
築城基地航空祭でチェックしておきたいエアバンド周波数は？
築城基地のエアバンド周波数は以下のとおりです。
過去の実績では築城TWRの318.8MHzが主用波として使われることが多いです
ブルーインパルスも同様に318.8MHzを使うことが多いようですが、前日予行でGCAの周波数を使った年もあるようです。
例年だと新田原基地からF-15戦闘機がリモートで飛行して展示飛行を行うのですが、部隊所属のパイロットがT-4練習機などで築城基地に来場。
地上からTWRの周波数などを用いて飛行統制や会場のアナウンス支援を行うようです。
| 築城GND | 126.2 275.8 |
| 築城TWR | 126.2 236.8 318.8 |
| 築城DEP | 120.1 362.3 |
| 築城APP・RDR | 119.225 120.1 121.075 261.2 315.9 321.2 |
| 築城GCA | 125.3 134.1 270.8 300.7 304.6 310.8 315.0 323.8 335.6 |
| 築城TCA | 127.95 |
| 救難用 | 123.3 |
ここ最近の傾向として戦闘機の展示飛行時にVHFまたはUHF帯の飛行隊専用周波数（非公開）を使うケースもみられるようです。
気になる方はエアバンドレシーバーのサーチモードで探してみてください。※周波数の公開は厳禁です。
築城基地航空祭予行(2014)でフライトしたブルーインパルスのエアバンド交信字幕入り動画を作ってみました。
築城基地航空祭へのアクセスや駐車場の情報は？
車を利用する場合（築城基地まではシャトルバスで移動）
高速道路を利用してアクセスする場合、築城基地の最寄りは『築城IC』となります（東九州自動車道）
基地からの発表によると利用できる臨時駐車場は5個所、その他に築城基地から徒歩圏内の距離にバイクの駐車場が1個所、また自転車の駐輪場も1個所設置される予定です。
臨時駐車場から築城基地まではシャトルバスで基地に向かう形となります。
駐車場は航空祭当日の朝5：30から開場されます、
シャトルバスの情報はこちらです（西鉄バス北九州のサイト）
電車を利用する場合
築城基地の最寄り駅はJR日豊本線の築城駅です。駅から基地正門まで徒歩約7分ほどでアクセスは便利なのですが、駅が小さいので来場者で非常に混雑します。
特急列車停車や臨時列車の情報について
航空祭に合わせて特急列車や臨時列車が運行されます。
JR九州のサイトにて臨時列車の情報が発表されていますので、電車をご利用予定の方はそちらをご確認下さい。（築城駅ではICカードのチャージができないようですのでご注意下さい）
注意事項
デモフライトの担当を予定しているパイロット、ジオスさんからも注意のご案内が、目線が完全にマニアでおそれいります・・。
禁止行為や持ち込み禁止物について
築城基地航空祭の持ち込み・禁止物に関する情報が公表されました。
主だった部分を見てみますと以下のとおりとなります。
・脚立や三脚
・酒類
・テント
・指定場所（憩いの森、グランド）以外でのレジャーシートや折りたたみ椅子の使用
・飲酒
航空祭にお出かけする際にオススメする持ち物についてはこちらの記事もご参照ください
スマホのつながりが悪くなる！？
2019年には6万人を超える来場者を記録した人出の多い築城基地航空祭。
今年はブルーインパルスの飛行も予定され、例年以上の人出や混雑の可能性も。
各通信会社の移動通信車両が会場に設置される可能性がありますが、来場者が増えるお昼ごろにかけてスマホの繋がりが悪くなることも想定されます。
調べ物や現在地共有サービスなども使えなくなる（地図が表示されなくなる）可能性がありますので、プログラムや地図などの画像やドキュメント情報はあらかじめスクリーンショットやスマホにダウンロードしておくことをおすすめします。
また、通話ができなくなった場合に備えてあらかじめ集合や合流場所などを決めておくと安心ですね。
インターネットが繋がりにくくなり、通信が必要なゲーム、動画も見られなくなることを想定して、お子様用の暇つぶしも用意しておきましょう。
築城基地航空祭の有料観覧席 チケット情報 応募期間終了しました
2023年築城基地航空祭では有料観覧席の販売が予定されています。
料金は一人一万円で、席数は30の抽選式。場所は管制塔近くの庁舎の屋上となるようです。
応募締め切りは10/29の24時までとなっています
詳細は築城基地の案内をご覧ください。
築城基地航空祭のバスツアー情報
基地へのアクセスが最も楽なのがバスツアーを利用することです。
定員や申込期限がありますので、利用される方は早めに申し込むようにしましょう。
開催まで1ヶ月をきると各会社、値段の安いツアーから順に受付終了かキャンセル待ちになることが多いです。
筆者が調べた範囲では以下のツアー会社が見つかりました （募集打ち切りの際はご容赦ください）
【日帰りバスツアー】
読売旅行 （佐賀・大分別府・福岡博多・福岡久留米・福岡小倉黒崎発）
【宿泊付きツアー】
タビックス【大阪発（フェリー・新幹線）・新大阪＆新神戸発（新幹線）・羽田発】
F-2戦闘機についてもう少し詳しく知りたい方は・・
松竹が制作した自衛隊のドキュメンタリー番組『ウェポン・フロントライン 航空自衛隊 マルチロールファイターF-２』で貴重な訓練の映像を見ることができます。
軍事評論家・岡部いさく監修のもと、航空自衛隊に配備されている戦闘機・F-2に密着。数々の訓練の模様に加え、自衛隊で最も古い歴史を持つ戦闘機部隊・第3飛行隊の創隊60周年式典、三沢基地でF-2を支える女性隊員の仕事風景、インタビューを収録しています。
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視聴番組の中にはこれ以外にも航空自衛隊の戦闘機についてのドキュメンタリー番組を多数視聴することができます
気になる方はぜひチェックしてみてください。
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築城基地航空祭についてのまとめは以上になります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
