私が航空無線の世界にハマったきっかけの一つが、中学生の時の誕生日プレゼントにエアーバンドレシーバー(略してエアバン又はエアバンド)を買ってもらったことでした。
初めて航空無線を受信した時の感動と、受信機を買ってくれた親への感謝の気持ちは未だに忘れられません。
日本マランツという会社が製造したAX400Bというコンパクトながら基礎設計のしっかりした受信機でした。
流石にメインに使用することはなくなりましたがまだ通電していて、購入から20年以上たったいまも普通に使用できています。
当時は今のように上空の飛行機の位置がわかるサービスが無かったので、飛行機好きにとってエアバンドの存在は必須であり、一種のステータスでした。
時代も変わり、今はフライトレーダー24のほか飛行機の現在地がわかる無料アプリやサービスがいくつかあります。
またLIVE ATCでは関東周辺の空港や航空路の交信についてもリアルタイムで聞くことが可能です。
その中でもあえてお金をかけてエアバンドレシーバーを買うことの意味について考えてみたいと思います。
将来パイロットや航空管制官になりたいのなら・・
将来パイロットや航空管制官になりたいのであれば、エアバンドレシーバーは持っておいても良いと思います。
理由としては仕事で航空無線の世界に携わることになるからです。
いずれは仕事で用いることになるのであれば、早いうちに航空無線(航空管制)の世界の形態を知り、航空無線の英語になじんでおくとは、あるていど有利になる部分があるのではないかとおもいます。
興味のあるかたは一度チェックしてみてはいかかでしょうか。
筆者はかつてパイロットになるための勉強をしていたこともあり、2冊とも保有しています。(プロ向けの書籍ということもあり高額でしたが・・。)
管制方式基準はエアバンドでよく耳にするような航空管制の用語の基礎が解説されている教科書のような存在です。
またAIM-J(AIM-JAPAN)は航空管制用語にとどまらず、パイロットが日本で飛行する上でのルール・用語・気象の知識についてびっしりと網羅されており、かなり勉強になります。
巻末には索引もあり、航空用語について調べたいときにも役立つ構造となっています。
英語が苦手な人でも
わたしはあえて航空無線英語と表現していますが、同じ英語でも日常英会話とビジネス英会話について需要としている層が違うのと同様、英会話の英語と航空無線の英語はジャンルが異なると認識したほうがよいです。
ですので英会話ができる人がいきなり航空無線を聴いたとしても、数字は聴き取れても、それ以外は???となるかもしれません。それぐらい航空無線の世界は独特なのです。
中学生の頃から航空無線を聴き始め、今は軍用機の交信もある程度は聴き取る事ができるようになった私ですが、英会話で喋るほうについてはからっきし駄目です
ただ一つ言えることは、私がこれまで好きが講じて航空無線を聴いてきた時間数は膨大です。
航空無線を喋る方の自信は全くありませんが、聴く方に関してはたくさん聴いて、こつこつ勉強しているうちにだんだんと耳が慣れてくるのです。この慣れが肝心です。
エアーバンドの聴き方に関しては以下のような初心者向けの本も出版されています
イカロス出版から発売されている航空無線ハンドブック
三才ブックスから発売されている航空無線のすべて
どちらもamazonのkindle unlimitedで30日間無料で読むことができます
これらの本を参考にしながら
とにかく聴いて聴いて聴きまくりましょう。
航空無線をマスターして効率的に飛行機の動画を撮る!とか、飛行機の写真を撮る等の目標があるとより勉強のモチベーションが続きやすくなると思います。
将来パイロットになりたいという目標があるなら、航空無線通信士という資格取得が必要になってきますので、耳を慣らしておくメリットは大きいと思います。聴く方の練習は早いうちに始めましょう。
喋る方については・・経験がないのでなんとも言えない部分がありますが、聴くことができていれば航空学校に入ってから勉強する際にも優位にすすめることができるのではないかと思います。
オタクに見られたくない!?
「こんないかにもオタクなブログを書いておいてお前は何を行っているのだ!」
という総ツッコミが来そうですが、例えば空港の展望デッキなど人目のつく所で無線機をいじるのは実は私もちょっと苦手です・・。
空港で聴く際もなるべくマニアには見えないような格好・スタイルで聴くのが好きです。
いわゆるひとりでこっそり楽しむ隠れオタクスタイルです・・
女性の航空ファンにも一定割合でそんな方がいらっしゃるようです。
大丈夫です、今は無線機も小型のものがありますし、blue toothのワイヤレスイヤホンもあるので。アンテナだけは服の中に微妙に隠しつつ、TPOにあわせて(!?)音楽を聞く風を装ってさり気なく航空無線を聴くことも簡単です。
もちろん、聴いた内容をみだりに外に漏らさなければ無線を聴く行為は日本では違法ではないので、堂々と聴くスタイルの方もいらっしゃいますし、それはそれで大いに結構だと思います。
ただしスピーカーからの航空無線の垂れ流しは興味のない周りの方には単なる騒音となりますのでイヤホンの使用はお忘れなく・・。
軍用機の世界の魅力を知るために
フライドレーダー24でカバーしきれていないのが軍用機の世界です。
一部の輸送機はフライトレーダーでも補足できたりする場合もありますが、機密性が絡む場合は運営サイト側で意図的に表示を消している場合もあるようです。
また、戦闘機もインターネットのレーダー情報提供サービスで基本的には補足することができませんし、それはこれからも変わらないでしょう。
軍用機の運用に関しては基本的にスケジュールが公表されていないため、基地のそばで軍用機の写真を撮りたい方などは、エアーバンドで動向を把握するのが撮り逃しを防ぐ有効な手段のひとつです。
民間機の航空無線について理解ができるようになってきたと感じたら、次は軍用機の航空無線の世界もトライして、リスニング能力をブラッシュアップされみてはいかがでしょうか
日本の空を飛ぶ航空機のバリエーションの多さと魅力の奥深さを改めて認識できると思います
結論とまとめ
航空の世界を長くより深く楽しみたいのであればぜひエアバンドレシーバーの購入を検討してみてください。
今は2~3万円あればアンテナも含めて十分な機材を購入できます。中古で良ければもっと安く入手できます。
そしてエアーバンドレシーバーは雑に扱わなければなかなか壊れないのも特徴なので、自分には不要だったと分かったとしても、それほど値落ちすることなく売却することもできます。(アップル製品みたいですね・・。)
スマホと違い、うまくすれば10年単位で愛用のできる費用対効果?の高いガジェットです。
そしてラジオの周波数も聴くことができる受信機ですので非常時にはラジオとしてとしても活躍してくれます。
オススメの商品についてはこちらの記事もお読みいただけば幸いです
お金を出してエアバンドを買うことのメリットについては以上となります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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