2025年10月5日(日)8:00~14:00
福岡県芦屋町にある航空自衛隊芦屋基地にて
芦屋基地航空祭が開催されます(小松基地航空祭と同日開催です)

芦屋基地と山口県にある防府北基地、静岡県の静浜基地は戦闘機の飛来のある航空祭のなかでは比較的来場者が少なめの基地であり、かつ車でのアクセスもしやすい部類で穴場感のある航空祭となります(あくまでも他の航空自衛隊基地の航空祭と比較してですが・・)
そのため、初めて航空祭に行く方やお子様連れの方にもおすすめできるイベントとなっています。
今回は芦屋基地航空祭の見どころや、駐車場事情、エアバンド周波数などについてまとめてみたいと思います。
芦屋基地航空祭の見どころ

芦屋基地といえば航空自衛隊パイロットの教育訓練が行われることで知られています。
山口県の防府北基地や静岡県の静浜基地でT-7プロペラ機の過程を終えた学生が、はじめてジェット練習機の操縦桿を握る基地となります。
学生(訓練生は)赤いT-4練習機を用いて訓練を行っています。(自衛隊パイロットの訓練養成課程の詳細はこちらやこちらをごらんください。)
「赤いT-4」のフライトデモンストレーションを比較して楽しめる航空祭は日本でも芦屋基地だけです。
2025年 芦屋基地航空祭のプログラム
芦屋基地からプログラムの詳細が発表されました

芦屋基地所属のT-4練習機やUH-60J、U-125Aによる展示飛行、築城及び新田原基地から飛来した戦闘機による展示飛行
民間アクロバット飛行チームのウィスキーパパ、海上自衛隊のアクロバット飛行チーム『ホワイトアローズ』の飛行も予定されています

13:30~13:50に実施される赤いT-4、8機による大編隊は芦屋基地航空祭の見どころのひとつですね
2025年の芦屋基地航空祭ではブルーインパルスのフライト予定はありませんが、同じ福岡県内で11/30(日)に実施される築城基地航空祭ではブルーインパルスの飛行が予定されています




教官が操縦する赤いT-4による
デモンストレーションは必見!





赤いT-4はパイロット訓練生と教官パイロットが乗り込み飛行訓練を行う機体ですが、芦屋基地航空祭における展示飛行の場合は全て教官パイロットが搭乗して操縦を行います。
例年ですと赤いT-4は会場の見やすい位置に配置され、教官が乗り込こんでエンジンスタートするところからタクシーアウト、離陸、デモフライト、着陸、エンジン停止までの一部始終の様子を間近で見られます。
多数の赤いT-4が一斉にエンジンをスタートさせる模様はここ芦屋基地だけで見ることのできる迫力ある光景となりそうです。



複数の赤いT-4が一斉にエンジンをスタートする様は壮観です
また、教官方はもともと日本各地で戦闘機を乗りこな第一線で任務をこなしてきたベテラン揃い。
そんなベテランが見せるフライト技術にも注目です。
かざりぷろじぇくとチャンネルに赤いT-4搭乗体験の模様がアップされていました。見どころはいろいろとありますが、筆者の注目点はT-4の外部点検から乗り込んでのスタートエンジンの一連の流れと機内の会話、航空管制のやり取りが全て字幕にしてあることです。教官パイロットが整備員と連携しながら一切の無駄なく流れるようにチェックリストを読み上げていく様は圧巻です。これを見てから実際のT-4のエンジンスタートのシーンを見ると「乗り込んでからこんなことをやっていたのか!」と航空祭の楽しみ方がまた一つ加わること間違いなしです。
戦闘機は他の基地から飛来して展示飛行
例年ですと新田原基地所属のF-15戦闘機による飛行展示や築城基地所属のF-2戦闘機による飛行展示が実施されます
なお芦屋基地の滑走の長さは1640mで、戦闘機の離発着が行えません。
そのため芦屋基地航空祭で飛行展示を行う戦闘機は、芦屋基地に着陸せず、F-2戦闘機の場合は福岡県の築城(ついき)基地・F-15戦闘機の場合は宮崎県の新田原(にゅうたばる)基地を離発着して飛行を行います。(これをリモートもしくはリモート展示飛行などと呼んだりします)



福岡県の芦屋基地から宮崎県の新田原基地までは直線距離にして約210km。その距離を30~40分で移動するということなので、F-15戦闘機は単純計算で時速約400kmの超高速で移動してくる計算となります。
なお、戦闘機の飛行をもっと見たいという方は
11/30(日)に築城基地航空祭 12/7(日)に新田原基地航空祭(新田原基地エアフェスタ)が開催されますので、そちらもチェックしてみてください。
芦屋基地では現在滑走路の延長工事が行われており、工事終了後は1883mになる予定です。
芦屋基地航空祭 予行飛行の情報は?


芦屋基地による予行飛行の案内
芦屋基地によると、航空祭前日の10月4日にも招待者向けの見学会が実施されます。
航空祭前日のプログラムはこちらからご覧になります


芦屋基地航空祭のシャトルバスや駐車場の情報について
芦屋基地航空祭2025年の開催にあたっては臨時駐車場や遠賀川駅と芦屋基地の間でシャトルバスが運行されます
また臨時駐車場についても発表がありました
芦屋基地航空祭2025の臨時駐車場は4個所に設置
基地周辺に4箇所の臨時駐車場が設置されます。
- 芦屋海浜公園
- 湾港緑地(2箇所)
- BOAT RACE芦屋
- 河川敷


臨時駐車場であるBOAT RACE芦屋(片道:大人230円・子供120円)及び河川敷(片道:大人230円・子供120円)の駐車場よりシャトルバスが運行されます
なお2025年に運行を担当するのは『西鉄バス北九州』と『北九州市交通局』です



基地祭のシャトルバスは時間を経る毎に渋滞による遅れやバス待ちの長蛇の列が予想されますので、早めの早めの利用をおすすめします。なお車内は非常に混雑します。列に並ぶ前&乗車前にトイレは済ませておきましょう。
バスに乗車する際は『nimoca(ニモカ)』及び『SUGOCA(スゴカ)・Suica(スイカ)』等の全国相互利用交通系ICカードが使用できるようです
JR遠賀駅↔芦屋基地のシャトルバス
航空祭当日は、航空祭の時間帯に合わせ、遠賀川駅に快速電車の一部が停車します
またJR遠賀駅から航空祭会場まではシャトルバス(大人420円・子供210円)が運行されます。
通行規制に注意
基地周辺では午前9時から午後1時もしくは午後2時までの間交通規制が行われます、車でお出かけの際はご注意ください
交通規制についての詳細はこちらをご覧ください
そのほかの注意事項
禁止事項・持ち込み禁止物について
芦屋基地から2025年の航空祭の開催にあたっての持ち込み・禁止物に関する情報が発表されました
詳細については基地公式HPの案内をご確認ください。





テント類、三脚及び脚立類の持ち込みは禁止、大型キャリーカートは持ち込みを控えるように案内されています


その他にもエプロン地区でのレジャーシートや折りたたみ椅子の使用も禁止となっています
原則として基地内にゴミ箱の設置はなく、各自で持ち帰る形式です。
(飲食店付近にはお店が設置するものがあるかもしれません)
航空祭にお出かけする際にオススメする持ち物についてはこちらの記事もご参照ください
芦屋基地の航空無線(エア-バンド)周波数は?
芦屋基地の航空無線(エア-バンド)周波数は以下のとおりです。
芦屋基地の周辺空域は福岡アプローチのエリアとなっています。そのため通常訓練時をのぞき、基地に離発着する航空機は適宜福岡アプローチにコンタクトを行います。
リモート展示の際は、築城基地あるいは新田原基地から部隊所属のパイロットが芦屋基地に来場し、地上からTWRの周波数などを用いて飛行統制を行います。また場合によっては会場のアナウンスも行います。
過去の実績では芦屋TWRの305.7MHzが主用波として使われることが多いようです
エアバンドを聴くと会場のアナウンスより先に飛来戦闘機の動向を把握することができたりします。
芦屋TWR | 126.2 236.8 247.8 305.7 |
芦屋GND | 275.8 |
芦屋GCA | 125.3 134.1 250.4 270.8 304.2 300.7 335.6 |
福岡DEP | 119.7 270.8 |
福岡APP/RDR | 119.1 261.2 |
救難隊専用波 | 123.3 |
2025年 芦屋基地航空祭についてのまとめは以上になります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。



