2024年3月3日(日)8:30~15:00の間
愛知県小牧市にある航空自衛隊小牧基地にて『令和5年度 オープンベース』が開催されます。
(令和5年度=西暦では2024年となっています)
通常航空自衛隊の一般公開イベントは【航空祭】や【エアーフェスタ】などと呼称することが多いのですが、小牧基地では【オープンベース】の名称が使われています。
名称は異なりますが航空祭とほぼ同じ内容のイベントとなっています
今回は小牧基地オープンベースの見どころや駐車場の情報、予行飛行やノータムの情報、エアバンドの周波数やお出かけされる際の注意点についてまとめてみました
エアショーにお出かけする際にオススメの持ち物についてはこちらの記事もご参照ください
小牧基地オープンベース(航空祭)の見どころ
航空自衛隊小牧基地は県営名古屋飛行場(名古屋空港)の敷地と隣接していて、4レーターでは『RJNA』で自衛隊と民間機の共用飛行場となっています。
戦闘機部隊の配備はありませんが、名古屋飛行場の敷地に隣接して三菱重工業名古屋航空宇宙システム製作所(小牧南工場)もあり、三菱重工業がメンテナンスを行う戦闘機などが飛行することもあります。
小牧基地には航空自衛隊の航空支援集団隷下の第1航空輸送隊や航空救難団の救難教育飛行隊等が所在しています
- 【第401飛行隊】 C-130H 輸送機及び KC-130空中給油&輸送機
- 【第404飛行隊】 KC-767空中給油&輸送機
小牧基地オープンベースではC-130およびKC-767空中給油&輸送機による迫力のある編隊飛行やダイナミックなフライトを楽しむ事ができます。
KC-767のベースとなっているボーイングB767は民間機で採用している会社も多い大型ジェット旅客機です
航空自衛隊の輸送機が拠点とする飛行場としては小牧基地の他に入間基地(埼玉県)・美保基地(鳥取県)などがあります。
C-130輸送機は世界中の軍で採用されているベストセラー輸送機で愛称『ハーキュリーズ』もしくは『ハーク』などと呼ばれています。(つづりはHERCULESで日本ではヘラクレスの読みのほうが耳馴染みがあります)
C-130は翼の下にMk.32Bと呼ばれる空中給油ポッドを装着すると空中給油機としての使用が可能となっており、UH-60J救難ヘリへの空中給油ミッションなどを行っています
C-130を運用する第401飛行隊は2023年に天馬から獅子にマークが変わったことでも話題になりました
小牧基地オープンベース(航空祭) 注目のプログラムは?
航空自衛隊小牧基地の公式ページでイベントマップ及びプログラムの内容が公開されました。
展示飛行
航空自衛隊基地ならではの飛行展示プログラムについては午前中は9:00~11:30と実施されます。
飛行を行うのはC-130H戦術輸送機やKC-767空中給油機及び岐阜基地の飛行開発実験団に所属するF-2及びF-15戦闘機それぞれ1機ずつが参加を予定しているようです。
いずれも小牧基地でしか見ることのできない編隊飛行のラインナップになると思われます。
また午後は13:00~14:30の間、防災・救難ヘリコプターによるデモフライトが予定されています。
岐阜基地の公式ページに戦闘機の飛行に関する情報あり!
小牧基地のオープンベースに参加することがアナウンスされている戦闘機については、岐阜基地所属となることから岐阜基地の公式サイトに戦闘機の飛行に関する情報が公表されていました
展示飛行を行うF-15とF-2については9:20分頃に岐阜基地を離陸し、小牧基地上空で展示飛行を実施したあと、10:15及び10:35頃にそれぞれ岐阜基地に帰投する予定です。
また小牧基地オープンベースで地上展示を行うF-15とF-2については小牧基地を飛び立ったあと16:40頃に岐阜基地に帰投する予定となっています。
空自初!?参加型のイベント
2024年のオープンベースの注目イベントとして来場者参加型の企画が3つ用意されているようです
- 緊急退避体験 エンジンがついたK/C-130Hに搭乗し地上走行を体験(数量限定の整理券が必要)
- K/C-130Hと綱引き
- ファイブチャレンジ 5つのミッションに挑戦して達成したら記念品がもらえる(数に限りあり)
いずれも親子で楽しめる内容となっていますので是非チャレンジしてみてください。
注目の地上展示機
土曜日までに地上展示機として飛来している他基地の所属航空機ですが、岐阜基地のF-15・F-2戦闘機以外にも
・政府専用機(特別航空輸送隊)のB777 ←千歳基地から飛来
・引退までカウントダウンが始まっているC-1輸送機 ←入間基地から飛来
などにも注目が集まっています。
イベント以外で小牧基地で見られる機会もそうそうないと思いますので是非チェックしてみてください。
小牧基地オープンベースに関連する予行飛行やノータム(NOTAM)の情報
小牧基地オープンベース予行に関係すると思われるノータムが発出されました。
英語の長文となりますが、必要な部分をざっくりまとめますと
- B762(KC-767空中給油&輸送機)×1機
- C-130輸送機×3機
- F-2戦闘機×1機
- F-15戦闘機×1機
の最大6機による飛行が行われる模様です
期間は2/25~3/2 時間帯は8:00~17:00の間となっています。
予行飛行はこれらの期間のいずれかのタイミングで実施されると考えられます。
また、飛行予定エリアに岐阜基地のコントロールゾーンが含まれていることから、岐阜基地所属の戦闘機による飛行も行われる可能性が高いです。
250156 RJAAYNYX
(0069/24 NOTAMN
Q)RJJJ/QWVLW/IV/M/AW/000/050/3515N13705E022
A)RJNA B)2402252300 C)2403030800
D)FEB 25-29 MAR 01 02 2300/0800
E)CONTINUED FM PREVIOUS NOTAM
2.NUMBER:MAX 6 ACFT
3.USING ACFT:B762 X 1, C130 X 3, F2 X 1. F15 X 1
4.WX COND:VMC ONLY
5.RMK:THIS AREA IS INCLUDED IN CK1-1,CK1-2-1,CK1-2-2
COOR:1ST TACTICAL AIRLIFT WING DEFENCE AND OPS DIVISION
(TEL:0568-76-2191 EXTENSION 4038)
CONCLUDED
F)SFC G)5000FT AMSL)
250154 RJAAYNYX
(0068/24 NOTAMN
Q)RJJJ/QWVLW/IV/M/AW/000/050/3515N13705E022
A)RJNA B)2402252300 C)2403030800
D)FEB 25-29 MAR 01 02 2300/0800
E)GROUP FLT:
1.FLT AREA AND ALT:
(1)AREA:WI NAGOYA CTR
ALT:AT OR BLW 4000FT AMSL
(2)AREA:BOUNDED BY FLW POINTS(EXC NAGOYA CTR)
352000N1365700E 353100N1372000E 345500N1371100E 351100N1370100E
THE LINE CONNECTING 353100N1372000E TO 345500N1371100E IS THE
MINOR ARC WITH A RADIUS OF 25NM FM NAGOYA VORTAC(KCC)
ALT:AT OR BLW 4500FT AMSL/MORE NORTH SIDE NAGOYA VORTAC(KCC) R095
AT OR BLW 5000FT AMSL/MORE SOUTH SIDE NAGOYA VORTAC(KCC) R095
(AT OR BLW 4500FT AMSL/WI A RADIUS OF 8NM FM
NAGOYA VORTAC(KCC))
(3)AREA:BOUNDED BY FLW POINTS(EXC NAGOYA CTR,GIFU CTR)
351300N1365000E 351000N1364500E 351000N1363800E 352300N1363900E
352300N1364600E 351800N1365100E
THE LINE CONNECTING 351000N1363800E TO 352300N1363900E IS THE
MINOR ARC WITH A RADIUS OF 15NM FM NAGOYA VORTAC(KCC)
ALT:AT OR BLW 3000FT AMSL/MORE NORHT SIDE NAGOYA VORTAC(KCC) R275
AT OR BLW 2500FT AMSL/MORE SOUTH SIDE NAGOYA VORTAC(KCC) R275
(AROUND OKAZAKI-SHI,TOYOTA-SHI,MIYOSHI-SHI,AICHI-GUN,
NISSHIN-SHI,NAGAKUTE-SHI,SETO-SHI,OWARIASAHI-SHI,
NAGOYA-SHI,KASUGAI-SHI,KOMAKI-SHI,INUYAMA-SHI,
NIWA-GUN,NISHIKASUGAI-GUN,KONAN-SHI,IWAKURA-SHI,
KITANAGOYA-SHI,KIYOSU-SHI,ICHINOMIYA-SHI,INAZAWA-SHI,
AMA-SHI,TSUSHIMA-SHI,AISAI-SHI IN AICHI
KAKAMIGAHARA-SHI,ENA-SHI,MIZUNAMI-SHI,TOKI-SHI,KANI-SHI,
TAJIMI-SHI,HASHIMA-GUN,HASHIMA-SHI,GIFU-SHI,MIZUHO-SHI,
OGAKI-SHI,ANPACHI-GUN,YORO-GUN,KANI-GUN,KAIZU-SHI IN GIFU)
TO BE CONTINUED
F)SFC G)5000FT AMSL)
小牧基地オープンベースでチェックしておきたいエアバンド周波数は?
過去の使用実績では名古屋TWRの118.7と305.7MHzが主用波として使用されることが多いようです
コールサイン | 周波数 |
---|---|
名古屋CLR | 121.75 258.9 |
名古屋GND | 121.7 275.7 |
名古屋TWR | 118.7 236.8 305.7 |
セントレアAPP・DEP | 119.175 121.05 121.225 125.55 227.2 228.4 245.3 |
セントレアTCA | 119.25 121.175 318.0 321.2 |
名古屋GCA | 119.9 120.3 134.1 239.3 270.8 335.6 |
2023年のオープンベースではVHFやUHF帯の非公開周波数の使用もあった模様です
小牧基地オープンベースへのアクセスや駐車場の情報は?
小牧基地への出入り口について
オープンベース開催日の小牧基地への出入り口は徒歩及び自転車用として2個所開放されます。
自転車を利用する場合は正門及び大山川門を入ってすぐの場所に設置される駐輪場を利用する形となります(駐輪可能台数に限りあり)
- 正門 最寄りは名鉄小牧線 牛山駅、もしくは春日井駅
- 大山川門 最寄りは名鉄小牧線 間内駅
シャトルバルを利用する場合
小牧基地内へ直行するシャトルバスは名鉄小牧駅から運行されます。利用料金は無料です。
シャトルバス待ちの列でそれなりの時間並ぶ可能性もありますので、それを加味して移動計画を立てることをおすすめします。
2023年は2駅からの運行でしたが、それでもかなりの時間バス待ちをしたとの声も聞かれました。今年は1駅ですので注意です。
※2024年は直行シャトルバスの運行は小牧駅1か所のみとなります
駐車場の設置はなし
基地内および基地周辺に駐車場は設置されません。
車でアクセスする場合は、小牧基地の近隣にある駐車場や名鉄小牧線沿線の駐車場を利用し、基地最寄りの駅まで電車で移動する形になります。
注意事項
禁止事項・持ち込み禁止物について
基地への持ち込み禁止物の案内が出されています。他の基地祭では持ち込みが可能なものでも小牧基地オープンベースでは禁止されている場合がありますので注意してください。
一部をピックアップしますと
- 3辺の和が計100cm以上の大型手荷物(バック類、クーラーボックス等)
- テーブル、三脚、脚立(サイズ問わず持ち込み不可)
- 車輪がついた乗り物(スケートボード、ローラースケート、キックボード等)
- アルコール飲料
折りたたみ椅子やレジャーシート、4輪カートなどについては持ち込みが可能なようです
また、エアバンドレシーバー等の電波法に抵触しない受信専用無線機もOKとのことです(イヤホンを忘れないようにしましょう)
小牧基地オープンベースについてのまとめは以上になります。
今後あらたな情報が掴めましたら記事を更新していきたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。