2024年12月8日(日)9:00~15:00の間
沖縄県那覇市にある航空自衛隊那覇基地にて
那覇基地航空祭『美ら島エアーフェスタ2024』が開催されます。
2024年は残念ながらブルーインパルスの飛行予定はありませんが那覇空港に隣接して所在する那覇基地は戦闘機の飛行のある航空祭のなかでは比較的来場者が少なめの基地であり、アクセスもしやすいと感じます(あくまでも他の航空自衛隊基地の航空祭と比較してですが・・・。)
今回は那覇基地航空祭のイベントの見どころや予行飛行の情報、アクセス方法や駐車場情報・エアバンドの周波数についてまとめてみました。
お出かけを検討・予定されている方に参考にしていただければ幸いです。
那覇基地航空祭 美ら島エアーフェスタ2024の見どころ
陸海空自衛隊の航空機が参加するイベント
通常航空自衛隊のイベントは『航空祭』となる事が多いのですが、ここ那覇基地では『エアーフェスタ』となっています。
それは航空自衛隊の他に陸上自衛隊や海上自衛隊の航空機も参加する関係もあると思われます。
海上自衛隊(第5航空群第5飛行隊)のP-3Cや陸上自衛隊(第15旅団 第15ヘリコプター隊)のUH-60JAなども飛行展示に登場します。
民間との共用空港のため飛行展示の制約が大きい
那覇基地は自衛隊と民間機が共用する空港ですが、全国的にも珍しく航空管制は全面的に民間の航空局が担当しています。
飛行展示も過密な那覇空港の定期便の合間をぬって行われるためプログラムも他の基地の航空祭に比べると抑え気味(?)なのですが、民間機の運航に生じさせる遅延を最小限に留めるため致し方ないところです。
また近隣には米軍の嘉手納基地や普天間基地の空域もあり、展示飛行に制約が入るという事情もあります。
その一方で民間機と自衛隊を絡めた写真がとれるのも那覇基地の魅力です。民間機の特別塗装機が見られる可能性もあります。
航空自衛隊の参加部隊
那覇基地には航空自衛隊の第9航空団が所在し、隷下にワシのマークが特徴の第204飛行隊と天狗のマークが特徴の第304飛行隊が所属。両飛行隊ともF-15要撃戦闘機とT-4練習機を保有しています。
2024年は第204飛行隊創設60周年記念塗装機が出現!
第9航空団 204飛行隊は11月30日に創立60周年を迎えます
それに関連して飛行隊カラーの赤を基調とした60周年記念塗装機が登場しました。
尾翼もそうですが背中の部分の塗装も緻密に描かれているそうなので今回のイベントにおいても大注目の存在となりそうです
その他にも多様な航空機が登場
また第9航空団にはT-4練習機を保有し、航空団司令部の支援や連絡を行う南西支援飛行班も所属します。トレードマークはシーサーです。
航空自衛隊那覇基地Xより
第9航空団とは別にE-2C早期警戒機等の運用を行う警戒航空団 飛行警戒管制群の第603飛行隊および、CH-47Jの運用を行う航空救難団隷下の那覇ヘリコプター空輸隊なども所在します。
E-2Cの主翼開閉パフォーマンスに注目
飛行警戒管制群 第603飛行隊が運用する早期警戒機E-2Cはもともと空母に搭載される前提で設計された機体です。
空母の狭い甲板を有効利用するため、翼を自動で折りたたんだり開いたりする機構が備えられています。
航空祭ではその独特のプロップサウンドにも注目ですが、エンジンスタート時に翼の開閉パフォーマンスが行われる可能性がありますのでそちらも見逃さないようにしましょう。
参考用にアメリカ海軍のE-2Cの動画をご紹介しておきます。
美ら島エアーフェスタでは民間機のフライトも楽しめる
例年、美ら島エアーフェスタでは那覇空港と隣接した自衛隊の敷地およびエプロン(駐機場)地区で行われます。
イベントに参加している自衛隊機の後方を民間機が走行する形となるため、自衛隊機と民間機を絡めた写真を撮ることができるのもこのイベントの特徴です。
毎年日本トランスオーシャン航空(JTA)等の民間エアラインのブースが設置され、記念グッズ販売や各種イベントで盛り上がります。
- 2023年 約2万8千人 ブルーインパルスあり
- 2022年 約1万5千人
- 2020~2021年 中止
- 2019年 約3万人
- 2018年 約4万5千人 ブルーインパルスあり
ブルーインパルのスフライトはなし
2023年はブルーインパルスのフライトはあったのですが、2024年は那覇基地航空祭と同日に開催される百里基地航空祭に参加する関係で残念ながら参加は予定されていません。
那覇基地航空祭 美ら島エアーフェスタ2024 注目のプログラムは?
美ら島エアーフェスタ2024の飛行プログラムが11月29日頃に発表されました
F-15戦闘機による機動飛行のほか陸海空各自衛隊の航空機による航過(合同)飛行も予定されています。
前項でご紹介した第204飛行隊60周年記念塗装機が展示飛行を予定しており、今回の航空祭の目玉となっています
またノータム情報によるとF-15戦闘機が最大8機飛行する事になっているようですので、オープニングフライトや合同飛行によるによる大編隊も見逃せません
親子で楽しめるイベントがいろいろ
イベントではスタンプラリー(景品はなくなり次第終了)やキッズトレイン・キッズエリアの設置、エアカードバトル(エアバト)など親子で楽しめるプログラムもいろいろと用意されています。
また那覇空港をベースとする日本トランスオーシャン航空が企業ブースにてオリジナルグッズの販売を予告しています
美ら島エアーフェスタ2024の予行飛行に関連するノータム情報
美ら島エアーフェスタの予行飛行のものと思われるノータムが確認できました。
設定された日程としては11/23(土)~航空祭前日となる12/7(土)まで
予行飛行の実施時間帯は各日7:30~9:30となっています。
那覇基地所属のP-3・F-15・T-4・U-125・CH-47J・UH-60・E-2の他、外来のC-2輸送機もラインナップに加わっています
F-15戦闘機については最大8機(プラス他の航空機との混成編隊?)での飛行が予定されているようです。
予行飛行のノータム情報はこちら
200503 RJAAYNYX
(3913/24 NOTAMN
Q)RJJJ/QWALW/IV/M/AW/000/090/2612N12738E020
A)ROAH B)2411242230 C)2412070030
D)2230/0030
E)AIR DISPLAY:
1.FLT AREA : WI A RADIUS OF 20NM OF ROAH ARP
(KUNIGAMI-GUN, NAKAGAMI-GUN, SHIMAJIRI-GUN,
GINOWAN-SHI, ITOMAN-SHI, NAHA-SHI, NANJO-SHI,
OKINAWA-SHI, TOMIGUSUKU-SHI, URASOE-SHI,
URUMA-SHI IN OKINAWA)
2.USING ACFT: P3 X 1, F15 X 8, T4 X 1, H25B X 1, H47 X 1,
H60 X 2, E2 X 1, KC2 X 1
3.WX COND : CEIL AT OR ABV 1000FT, VIS AT OR ABV 5000M
4.HLDG POINT: KERAMA NORTH, KERAMA SOUTH, MAEJIMA, DONATSU, SANDO
5.RMK : SOURCE/JSDF-A(ROAH)
F)SFC G)9000FT AMSL)
那覇基地航空祭 美ら島エアーフェスタ2024でチェックしておきたいエアバンド周波数は?
航空自衛隊那覇基地では全国的にも珍しく、グランドからディパーチャーのコントロール(GCIにコンタクトするまで)は自衛隊ではなく航空局の管制官が行います。
共用空港であることも関係するのか、膨大な周波数の量となりますので、動きをまんべんなく把握されたい場合はエアバンドのメモリーに登録した上でスキャンすることをおすすめします。
過去の使用実績では那覇TWRの118.1MHzと308.6MHzが主用波として使用されることが多いようです。
それ以外にもVHFやUHFの複数の周波数が利用され、全てを網羅するのは初心者には難易度が高めです。
那覇CLR | 122.075 256.0 |
那覇GND | 121.8(E) 121.9(W) 284.6(E) 284.4(W) |
那覇TWR | 118.1(E) 118.75(W) 308.6(E) 247.8(W) 126.2 236.6 |
那覇DEP・APP・RDR | 119.1 119.65 120.0 121.2 122.45 125.55 124.95 126.5 228.2 257.5 258.3 261.4 270.6 287.8 289.4 290.3 297.2 310.0 317.8 321.5 335.8 363.8 |
那覇GCA | 119.05 119.5 120.6 121.1 123.85 124.7 236.8 261.4 288.1 289.4 296.3 304.5 318.2 |
那覇ARRIVAL | 118.85 278.5 |
那覇TCA | 119.775 120.0 122.45 300.7 310.0 316.0 321.5 |
嘉手納ARRIVAL | 135.9 255.8 285.4 |
那覇基地航空祭 美ら島エアーフェスタ2024へのアクセス方法や駐車場の情報は?
那覇基地航空祭 美ら島エアーフェスタ2024開催に際しての案内が出されています
駐車場の情報について
美ら島エアーフェスタ2024 来場者用の駐車場として『美らSUNビーチ』とが設定され、そこから基地の間で無料シャトルバスが運行されます。
※2024年は那覇軍港は使用できません。
美らSUNビーチ
開門時間より早く着いても係員の対応がないとのことですので注意しましょう
ゆいレールを利用する場合
沖縄都市モノレールの「ゆいレール」を利用する場合、基地への最寄り駅は『赤嶺駅』となります。
正門からゆいレールの赤嶺駅までは徒歩5~7分ほどの距離となりますが、過去には入場待ちの列ができたり、駅への入場規制が敷かれたケースもあったようですので混雑には注意が必要です。
那覇基地への出入り口と駐輪場について(徒歩・自転車・2輪車)
徒歩・自転車・2輪車にて入場する場合は正門から出入りする形となり、自転車と2輪車の駐輪場は正門付近に設置されます。
なおシャトルバスを利用する場合は基地内のシャトルバス乗降場を利用する形となります。
注意事項
美ら島エアーフェスタ2024開催に際して禁止事項や持ち込み禁止物のアナウンスがが出されています。
禁止事項・持ち込み禁止物について
那覇基地から発表された禁止事項・および持ち込み禁止物について主なものは以下のとおりです。
- 脚立
- 三脚
- ドローン
- 敷物(レジャーシート等)
- 刃物、エアガン、火器類などの危険物
美ら島エアーフェスタではレジャーシートの使用が禁止されていますので注意しましょう。
ただし筆者の調べた限りイスなどの持ち込みや利用制限などはアナウンスされていないようです
また航空祭会場にしてはめずらしくアルコールの販売も予定されているようです。
航空祭にお出かけする際にオススメする持ち物についてはこちらの記事もご参照ください
那覇基地航空祭 美ら島エアーフェスタ2024の紹介については以上となります。
今後あらたな情報がつかめしだい記事を更新していきます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。