2025年9月21日(日)
青森県三沢市にある航空自衛隊三沢基地にて『令和7年度 三沢基地航空祭』が開催されます
三沢基地は自衛隊と米軍及び民間機の共用飛行場で、多種多様な航空機が日常的にフライトを行っており、軍用機に関しては日本でも有数な交通量を誇ります。
そんな三沢基地で行われる航空祭は飛行展示や地上展示が充実しており、山口県にある海兵隊岩国基地のフレンドシップデーとならんで日本国内でも最大規模のエアショーとなります。

2025年はブルーインパルスの参加が予定されています
三沢基地には航空自衛隊のF-35A戦闘機やアメリカ空軍のF-16戦闘機の他、米海軍のP-8A(ポセイドン)対潜哨戒機やEA-18G(グラウラー)電子戦攻撃機などが概ね半年毎に米本土からローテーション配備(一時的に日本に配備されること)されており、通常ならアメリカ本土でないと見ることのできない航空機の写真を撮ったり、部隊グッズを入手できる貴重な機会となっています。
今回はそんな三沢基地航空祭について見どころ・駐車場の情報・予行飛行の情報・注意点などについてまとめてみました。
お出かけを検討されている方に役立ていただければ幸いです。
三沢基地の公式webのリンクはこちら
三沢市観光情報サイト『来て!みさわ』のページはこちらとなります
入場に際しては身分証明書(パスポート、運転免許証、マイナンバーカード、住基カード等)の提示が必ず求められます(ただし、16歳以下の方は、身分が証明できるものの提示は不要)。また手荷物検査や金属探知機によるボディチェックも実施されます。身分証を所持しない場合や持ち込み禁止物を保有している場合入場を許可されない可能性がありますのでご注意下さい。また、日本又は米国国籍以外の方は、正門からのみ入場可能です



身分証明書は顔写真入りのものを用意しておきましょう。米軍の敷地がある関係で、その他の自衛隊基地イベントに比べるとテロへの警戒も強いです。持ち物についても米兵により、かなり入念にチェックされ、手荷物検査場も混雑する傾向にあります。持ち込み禁止品の所持がないかについて今一度チェックしておくことをおすすめします。
三沢基地の概要
青森県三沢市に所在する三沢基地は
- 航空自衛隊
- アメリカ空軍
- アメリカ海軍
の部隊が主に使用しており、この他に日本航空が札幌・東京・伊丹線を運航しています。
航空自衛隊については北部航空方面隊隷下の第3航空団及び航空総隊直轄の警戒航空管制団と偵察航空隊等が所在します
第3航空団隷下にはカエルのマークがマスコットの第301飛行隊とオジロワシがマスコットの第302飛行隊が所属しF-35Aステルス戦闘機を運用しています。
また、警戒航空管制団隷下にはE-2C/D 早期警戒機を運用する第601飛行隊が所属


さらに偵察航空隊は大型の無人偵察機であるRQ-4B グローバル・ホークを運用しています


アメリカ空軍の部隊
アメリカ空軍については第35戦闘航空団(35FW)が所在し、隷下に第13戦闘飛行隊(13FS)『Panthers』と第14飛行隊(14FS)『Samurais』のF-16戦闘機が所属します。
第13飛行隊のF-16は尾翼の上端が赤く パンザーのイラストが描かれています


第14飛行隊のF-16は尾翼の上端が黄色く 兜武者のイラストが描かれています


アメリカ海軍の部隊
三沢基地には海軍の飛行部隊も派遣されています。
具体的には海上の船舶や潜水艦等の哨戒偵察を行う第72任務部隊(CTF-72)が拠点を置き、飛行隊と機体(P-8A)は米本土から6ヶ月のローテーション(交代任務)にて派遣される形を取っています。
CTF-72の飛行部隊は三沢基地や嘉手納基地などを行き来しながら日本周辺海域の哨戒任務を行っています。
アメリカ軍は飛行部隊の再編を発表
米国防総省は2024年7月3日に在日米軍の戦闘機部隊の更新計画を発表しました。
それによりますと現在三沢基地に配備されている第35戦闘航空団のF-16DM/DM戦闘機、36機を48機のステルス戦闘機のF-35Aに交代させるとのことです。
具体的な時期は明らかになっていませんが、三沢基地のF-16戦闘機がそう遠くないうちに見られなくなることを意味します。



今のうちにF-16戦闘機の勇姿を撮影しておいたほうが良さそうですね。PACAF F-16 デモチームの今後も気になるところです
三沢基地航空祭2025 注目のプログラムは?
現在までのところ美保基地からプログラムの詳細発表が行われていませんが、2025年は航空自衛隊のアクロバット飛行チームであるブルーインパルスがフライトを予定していることが発表されました。


2024年は自衛隊の無人偵察機であるRQ-4B:グローバルホーク(無人偵察機)展示飛行を行い話題となりました。
これまでRQ-4Bは航空祭において地上展示の機会はあったものの、飛行展示を実施したことは無く、初めてのこころみとなりました。



観客の眼の前で離発着を実施するという比較的簡易な内容でしたが、無人機のフライトが飛行展示に組み込まれるというのはまだまだ要注目なトピックと言えるでしょう。2025年の航空祭プログラムへの登場に期待です。
さらには三沢基地に所属する航空自衛隊F-35A戦闘機による展示飛行やアメリカ空軍のF-16戦闘機によるデモンストレーション飛行も注目のプログラムとなっています
特に航空自衛隊が保有する次世代のステルス戦闘機F-35Aについては日本では三沢基地および石川県にある小松基地にしか配備されておらず、そのデモンストレーションはまだまだ注目の就きない目玉の一つとなっています。
イベントスケジュールについて
現在までのところ三沢基地からイベントスケジュールの発表は行われていません
確認出来しだい記事を更新いたします。



2024年は登場が噂されていたF-22とA-10の飛行展示が結局中止となってしまいましたので2025年の航空祭への登場に期待です!
ご参考用に2024年に実施された際のスケジュールについてはコチラをクリックして御覧ください


三沢基地航空祭2025 会場のマップ
毎回多種多様な航空機が展示されることで有名な三沢基地航空祭
現時点では航空祭会場のマップは発表されておりません。
情報が入手できましたら記事を更新いたします。
ご参考用に2024年に実施された際の会場マップについてはコチラをクリックしてご覧ください


三沢基地航空祭に合わせて様々な航空機が飛来!
三沢基地航空祭で他にも注目されるのが外来機の存在です。
今年も早速いろいろな航空機がゲストとして飛来するものと思われます。
飛来機の情報については確認でき次第記事を更新いたします。
ご参考に2024年開催時の飛来部隊を掲載しておきます
- A-10攻撃機 在韓米空軍オーサン基地から飛来
- E-3セントリー 米空軍早期警戒管制機 尾翼の『OK』の文字はオクラホマ州ティンカー基地の機体であることを意味します。現在日本の嘉手納基地に配備されています
- U-680A 航空自衛隊飛行検査機 入間基地から飛来
- 銀のC-1 航空自衛隊岐阜基地の飛行開発実験団に所属するレアな機体。三沢基地航空祭への飛来は2024年が最後でした
- U-36A 多用途機 海上自衛隊岩国基地所属 護衛艦などの訓練支援を行う 三沢基地航空祭への飛来は2024年が最後でした
- F-15J戦闘機 航空自衛隊千歳基地から飛来
- UP-3D 訓練支援機海上自衛隊岩国基地所属 護衛艦などの訓練支援を行う
- MV-22 オスプレイ 陸上自衛隊木更津基地所属
- KC-135R 米空軍 空中給油輸送機
- C-130J 米空軍
- KC-767 航空自衛隊 空中給油&輸送機 小牧基地所属
- U-4 高官輸送機 航空自衛隊入間基地所属
- T-400 輸送訓練機 航空自衛隊浜松基地所属
- C-2 航空自衛隊 輸送機
- U-125A 救難機 航空自衛隊千歳基地所属
- UH-60J 救難機 航空自衛隊千歳基地所属
その他にも飛来
PACAF F-16 DemoTeam(デモンストレーションチーム)
三沢基地といえば外せないのがアメリカ太平洋軍(PACAF)が誇るPACAF F-16 DemoTeam迫力のデモ飛行です。
デモ飛行の資格を持つ、イーサン “バンタム” スミス大尉(Capt. Ethan”Bantam” Smith)がパイロットを務めます。
三沢基地は部隊の本拠地ということでデモンストレーションチーム隊員によるファンサービスやチームグッズの販売が毎年ファンの注目を集めています
DemoTeam(デモチーム) のグッズ販売にも期待
前項でも少し述べましたが、毎年三沢基地航空祭ではF-16デモチームのパッチ(ワッペン)やキャップなどの各種グッズ販売が行われます。
デモチームのグッズは通信販売は行っておらず、三沢基地航空祭はチームのグッズを入手できる貴重な機会となります。
あわせてデモチームに機体やスタッフを提供していて三沢基地を拠点とする35FW(第35戦闘航空団)所属の13FS(第13戦闘飛行隊)や14FS(第14戦闘飛行隊)が販売する『侍』や『ブラックパンサー』のパッチも他ではなかなか入手の難しい品であり、要チェックです。



グッズ販売のブースは基本的には駐機場(エプロン)などの航空機展示エリアやF-16戦闘機の近くなどで行われることが多いようですので、そのあたりを中心に探してみましょう。




期間限定 日本にデプロイメント(派遣)中の部隊
期間を限定して米国から日本に来日中の部隊にも注目です。
現在は以下の2つ機種の部隊が半年間のスケジュールで日本に展開中のようです。もし機体が地上展示されていれば部隊のパイロットと写真を撮ったり、部隊のグッズを入手できるチャンスです
P-8A(ポセイドン)
P-8Aの部隊は三沢基地や嘉手納基地を往来しながら日本周辺海域の哨戒任務にあたっています。
現在日本に派遣されているEA-18G部隊については現在確認中です。
EA-18G(グラウラー)
現在日本に派遣されているEA-18G部隊については現在確認中です。
持ち込み禁止物品に注意
美保基地航空祭の持ち込み・禁止物に関する情報はまだ発表されおりません。
詳細が確認できましたら記事を更新します。
三沢基地では他の観客への迷惑にならないよう他の基地の航空祭では問題ない物品についても持ち込み禁止となっている場合があります
2024年開催時の主な持ち込み禁止品以下のとおりでした
- テーブル、レジャーシート(大きさにかかわらず持込不可)
- 三脚(サイズ問わず持ち込み不可)※一脚を除く
- 脚立(サイズ問わず持ち込み不可)
- 3辺の和が計100cm以上の大型手荷物
- 車輪がついた乗り物 ※ベビーカー、車椅子、4輪カートを除く
- 酒類、ガラス瓶の類
特にレジャーシートの持ち込み禁止はなかなか厳しい制限となっていますので注意しましょう。(折りたたみ椅子については3辺の和が計100cmを越えないものであれば持ち込み可)
かわりに100均に売っているような折りたたみ座布団のようなものを持って行ってもいいかもしれません


またアメリカ空軍三沢基地のサイトに持ち込み禁止品と持ち込み可能品の写真がありましたので紹介しておきます
『Prohibited Sample』は直訳すると禁止の例という意味です


Picnic sheet=レジャーシート(大きさにかかわらず持込不可)
『Authorized Sample』は直訳すると許可された例という意味です


mono pod=一脚
※エアバンドの持ち込み禁止の件については後述します
なお、大きな手荷物を含む持込禁止物品をお持ちの場合は、基地メインゲート前のスカイプラザミサワ及び三沢駅(駅前交流プラザ「みーくる」)にて一時預かり場所(有料)がありますのでそちらをご活用する形となりました
2024年開催時の情報です
三沢市観光協会では、三沢基地航空祭の入門時に実施される手荷物検査で基地内への持ち込みが禁止されている荷物等をお預かりするために、下記のとおり臨時の手荷物預り所を開設いたします。
【臨時手荷物預かり所】
■三沢駅臨時手荷物預かり所
【日時】9月8日(日) 6:00~17:00
※当日限りの開設、17:00までに荷物の引き取りが可能な方に限る。
【場所】三沢駅前交流プラザ「みーくる」2階 観光案内所前フロア
【料金】1荷物 800円(税込)≪PayPay利用可≫ ※大小に係わらず1つの荷物料金となります。
【運営】一般社団法人三沢市観光協会(観光案内所)TEL0176-27-0337
★貴重品や大切にしている物、壊れやすい物、危険物などの預け入れは不可
■メインゲート付近臨時手荷物預かり所
【日時】9月8日(日) 7:00~17:00
※当日限りの開設となりますので、17:00までに荷物の引き取りが可能な方に限る。
【場所】スカイプラザミサワ
【料金】1荷物 500円~2,000円(税込) ※サイズによって料金が異なります。
【運営】スカイプラザミサワ株式会社 TEL0176-51-1712
航空祭の持ち物や注意事項についてはこちらもご参照ください
三沢基地のエアーバンド周波数
(受信機の航空祭会場への持込みは禁止!)
航空イベントでは有用なツールであるエアバンドレシーバーですがここ数年の三沢基地航空祭では持ち込み禁止の措置がとられているため、2025年も同様に持ち込み禁止の措置になるものと見られます。



エアバンドレシーバーも持ち込み禁止という岩国基地フレンドシップデーと同様の対応でなかなかマニア泣かせなレギュレーションですね
ちなみに持ち込み規制品が持ち物検査で見つかるとその場で破棄か入場拒否の可能性が高いかと思われます


エアバンドレシーバーを使用したい場合は基地の外で使用するしかなさそうです。
航空祭当日に基地内にエアバンドを持ち込まないという前提で前日予行フライト時などのために三沢基地の周波数を確認しておきたいという方向けに周波数を記載しておきます
三沢GND | 118.65 275.8 |
三沢TWR | 118.1 125.3 236.6 236.8 315.8 |
三沢APP/RDR | 120.7 125.1 125.15 261.2 317.8 363.8 |
三沢RDR/GCA | 120.1 125.3 134.1 139.4 258.2 261.0 270.8 289.4 335.6 335.8 362.3 |
三沢DEP | 363.0 363.8 |
三沢基地航空祭2025の駐車場は?
現在までのところ三沢基地から駐車場やシャトルバスの情報については発表が行われていません。
詳細がわかりましたら記事を更新します。
ご参考用に2024年開催時の情報を掲載しておきます
三沢航空祭2024の開催に際しては来場者用の無料駐車場も設置されました。
三沢市観光情報サイトの情報によりますと、駐車場の開場は当日の朝5時30分頃からでした(前日からの駐車場はできませんでした。)
車でアクセスする場合は無料駐車場に駐車後、徒歩もしくはシャトルバスで航空祭会場に向かう形がとられました。
無料シャトルバスを利用する場合は、無料駐車場に一番近い入場ゲート(オカゲート)まで徒歩で移動し、そこから航空祭会場までシャトルバスに乗車する形でした。
シャトルバスの運行は無料駐車場に一番近いゲート(オカゲート)から航空祭会場の間で実施されました。
駐車可能台数に限りがありますので、車の利用を考えている方はできるだけ早い時間の到着をおすすめします。
三沢基地航空祭2024開催時の駐車場マップです




電車で三沢駅向かいそこから徒歩で基地にアクセスする場合
三沢駅から航空祭会場の入場口となるメインゲートまでは、徒歩で約30分となります。
道幅が狭い箇所もありますので、歩行の際は十分に注意ください。
参考用の経路はこちらから確認できます
三沢基地航空祭 予行飛行や事前飛行の情報は?
現時点では航空祭に関連するノータムについての情報は確認できておりません。
情報が入手できましたら記事を更新いたします。
携帯電話のつながりが悪くなる!?
三沢基地航空祭の公式サイトには以下のような記載がありました
※当日、通信回線が大変混雑することが予想されます。ライブ配信等は通信回線混雑の原因となるため行わないようお願いいたします。
これは航空祭当日にスマホや携帯電話のつながりが悪くなる可能性があることを意味します。
ネットサーフィンや通話が繋がりにくくなったり、極端に速度がおそくなったりするおそれがありますので、必要な情報はあらかじめダウンロードするか、いざという時のために待ち合わせの場所を決めておくなどをしておくと安心です。
三沢基地航空祭2025のまとめは以上となります。
今後新たな情報が入手でき次第記事を更新してまいります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。





