2024年11月3日(日)
埼玉県入間市と狭山市にある航空自衛隊入間基地にて『令和6年度 入間(いるま)基地航空祭』が開催されます。
令和6年度はブルーインパルスの展示飛行も予定されています
航空自衛隊入間基地は埼玉県にあり、基地に隣接する駅もある入間基地は都心からのアクセスも良好。
初心者が行っても楽しみやすいイベントとなっています。
また今年度は入間基地航空祭開催に際してふるさと納税制度を活用した特設駐車場の利用券の販売が行われます。(申込みの決済期限は令和6年10月11日まで)
今回は入間基地航空祭の見どころやアクセス方法、予行飛行やノータムの情報、特設駐車場の情報、エアバンドの周波数やお出かけされる際の注意点についてまとめてみました。
令和6年度 入間基地航空祭 注目のプログラムは?
入間基地航空祭プログラムが公表されました
- EC-1 9:30~9:40
- CH-47J 9:50~10:10
- U-125&U680A 10:15~10:35
- T-4 10:45~11:05
- C-2&C-1&U-4 11:10~11:30
- ブルーインパルス 13:05~14:10
- C-1(#31)LAST FLIGHT 14:10~14:25
大人気のブルーインパルスのフライトにも注目ですが、今年の入間基地航空祭は時代の変遷を感じるようなライナップとなっています
これまで航空自衛隊の輸送戦力を担ってきたC-1の引退が目前に迫り、入間基地航空祭にてEC-1電子戦機とC-1による展示飛行が目にできるのは今回が最期になる可能性が高いです。
令和6年度 入間基地航空祭 ブルーインパルスの予行飛行やノータムの情報は?
現在のところ入間基地航空祭の予行飛行に関する情報は確認できておりません。入手できましたら記事を更新します。
入間基地の所属部隊や航空祭の見どころ
入間基地といえば東日本における自衛隊航空物流の拠点。
輸送機や多用途支援機を運用する航空支援集団が所在し、多様な輸送機や支援機を見ることができます。
また中部航空方面隊司令部や航空戦術教導団電子作戦群が所在するなど、航空自衛隊にとっても重要な役割を担う基地の一つとなっています。
令和6年度入間基地航空祭 注目のプログラム
令和6年度入間基地航空祭のプログラムは現在までのところ公表されておりません。
確認できしだい記事を更新いたします。
電子作戦群のEC-1(通称:カモノハシ)に注目
2023年は能登半島沖地震の影響で中止になってしまった入間基地航空祭。
参加が発表されていたEC-1電子戦機は、航空戦術教導団電子作戦群(旧航空総隊司令部 電子戦支援隊及び電子情報測定隊)隷下の電子戦隊の所属です。
2024年の松島基地航空祭や千歳基地航空祭にサプライズゲストとして登場しており、入間基地航空祭への登場の期待も高まります。
EC-1はその独特な風貌から『カモノハシ』とファンから呼ばれる機体ですが、航空自衛隊に1機しか存在しない(というか世界に1機の)超レアな存在なのです。
電子戦隊はEC-1の他にYS-11EAを保有していますが、YS-11EAもEC-1同様に任務形態や装備について明らかにされることがほとんどない航空機です。
電子戦の任務を受け次ぐ後続機として導入されたRC-2が現在入間基地の所属となっており、YS-11とEC-1は引退の時期が迫っているとされます。
これまで電子作戦群所属機は機体の機密性の高さから、航空祭に登場することはめったにありませんでしたが。引退がせまるということもあり2024年の松島基地や千歳基地の航空祭に特別ゲストとして登場しています(なお2008年と2009年の岐阜基地航空祭でもEC-1が地上展示されたことがあります)
C-1輸送機の引退が進む現状を考えると、航空祭に登場するのは今回が最初で最後の可能性が高いです
ちなみに平時に飛行の模様を見たい場合は、ミッションの行われる平日に入間基地に行くほかなく、さらには平日に行けば必ず見られるという保証もないので、平時に巡り合うにはある程度の運も必要となる機体となります。
日本のみならず世界の航空ファンからの注目度も高いEC-1の動画や画像はインスタグラムやYOUTUBEでも注目される存在です。
また、最近垂直尾翼に電子戦支援隊時代から使用されている 『ヘルメットをかぶったカラスのかわいらしいペイント』が施されており、こちらも話題になっています。
これは第二次世界大戦時アメリカ軍で「RAVEN:レイブン(ワタリガラスの意味)」のコールサインで読んだことからカラスのキャラクターを使用しているものです。
EC-1についてもっと詳しく知りたいというかたは文林堂から出版されている『世界の傑作機スペシャルエディションシリーズ Kawasaki C-1』がおすすめです。
本書ではC-1の開発や運用の歴史のほかEC-1の開発と運用について12ページにわたり、写真つきで紹介しています。
第2輸送航空隊 第402飛行隊
新型『C-2』輸送機や『C-1』輸送機、及び『U-4』多用途支援機を運用します。
引退の進むC-1輸送機の勇姿を見られるのは段々と貴重な機会となりつつあります。
大型の輸送機が編隊を組んで会場上空を通過したり、高い機動生をアピールする展示飛行が見られるのは、ここ入間基地航空祭ならではのシーンとなります。
中部航空方面隊司令部支援飛行隊
高官や政府要人の移動に用いられるガルフストリームジェット機をベースとした『U-4』輸送機や
航空総隊司令部や中部航空方面隊の要員が用務や慣熟飛行のために使用する『T-4』練習機を運用します。
U-4輸送機については前述の第402飛行隊と共用する形をとっています。
飛行点検隊
全国43個所にある自衛隊基地の航空保安施設の検査を行う『U-125A』や『U-680A』飛行検査機を運用します。
紅白チェック柄の垂直尾翼が特徴です。
入間ヘリコプター空輸隊
入間基地には航空救難団隷下の入間ヘリコプター空輸隊の所在しており『CH-47J』チヌークを運用。
レーダーサイト等へ人員や物資の輸送などを行っています。
外来の戦闘機(フライバイの実施?)
入間基地航空祭のプログラムに華を添えるのが他の基地から飛来する戦闘機の存在。
中部航空方面隊司令部が入間基地に所在することもあり、同方面隊の隷下にある小松基地の第6航空団からF-15戦闘機が、百里基地の第7航空団からF-2戦闘機が参加します。
機動飛行等は実施されませんが、例年通りの内容であれば航空祭終盤に観客の前でエンジンスタートを行い、爆音を轟かせながら離陸後、入間基地上空をフライパスしたあと所属基地に帰投する(フライバイ)模様などを見ることができます。
入間基地航空祭 過去の来場者の推移
特別なイベントがない限り首都圏でブルーインパルスの飛行を目にすることのできる年に1度の機会ということもあり、毎年大変人気のある航空祭のひとつです。
他の基地に比べると決して広くはないイベント会場に、大勢の来場者が訪れるのが入間基地航空祭の特徴です。
特にブルーインパルスが飛行する時間帯となると会場の混雑はピークに達します。
- 2023年 能登半島沖地震の支援のため中止
- 2022年 事前申込制 2万7千人
- 2021~2020年 新型コロナウィルスのため中止
- 2019年 12万5千人
- 2018年 19万人
テレビドラマ『空飛ぶ広報室』が人気を博した2013年は32万人という凄まじい数の入場者を記録したこともありますが、ここ数年は多くて20万人前後で推移しているようです。
特に小さなお子様連れでお出かけを考えている方は、そのあたりの事情も考慮して準備をしておくことをおすすめします。
入間基地航空祭でチェックしておきたいエアバンド周波数は?
過去の使用実績では入間TWRの322.2MHzが主用波として使用されることが多く。ブルーインパルスの使用実績もあります。
C-1・C-2・U-4輸送機などはVHFの周波数も使用します。
使用周波数はそれほど多くないのでエアバンドデビューにもオススメの航空祭となります!
入間GND | 275.8 |
入間TWR | 122.05 126.2 236.8 322.2 |
横田DEP | 122.1 363.8 |
横田APP・RDR | 118.3 120.7 123.8 261.4 270.6 317.85 270.4 |
入間GCA | 125.3 134.1 255.4 258.2 270.8 289.4 327.4 335.6 |
入間基地航空祭会場マップや出入り口・アクセス方法・駐車場の情報は?
現在のところ入間基地航空祭の会場マップに関する情報は確認できておりません。入手できましたら記事を更新します。
入間市と狭山市へのふるさと納税制度を利用した航空祭特設駐車場や観覧席の販売あり
ふるさと納税制度を利用した面白い試みとして、入間市へふるさと納税を行うと、入間基地航空祭会場へ楽にアクセスできる特設駐車場の利用券と返礼品を受け取ることができる制度が発表されました。
また狭山市でもふるさと納税を行うと「入間航空祭観覧席(狭山市高層棟8階屋上)」及び「入間航空祭寄附者専用駐車場利用券」を返礼品とする寄附申込みの受付を行っています。
単純に返礼品の金額だけを見ると高くみえますが、返礼品を申込のうえ、ワンストップの税還付の申請を行うと、実質の負担額は2000円で駐車券と返礼品を入手できるという、航空祭好きには魅力的な特典となっています。(2000円を超えた分については翌年の所得税や住民税が減額となります)
特設駐車場の種類は納税金額により以下の種類が用意されています。
販売期間が2024/08/21 00:00 ~ 2024/10/10 23:59までとなっていますので注意してください
入間基地正門まで徒歩約3分 入間航空祭特設駐車場利用券(入間市立豊岡中学校)/特産品付き 3万円売切れ- 入間基地正門まで徒歩約4分 入間航空祭特設駐車場利用券(入間市立豊岡小学校)/特産品付き 3万円
- 入間基地正門まで徒歩約6分 入間航空祭特設駐車場利用券(入間市立東町小学校)/特産品付き 3万円
- 入間基地正門まで徒歩約16分 入間航空祭特設駐車場利用券(入間市立豊岡中学校)/特産品付き 2万5千円
ふるさと納税は慣れるまでは少し仕組みがわかりにくいですが、一度その仕組を理解できると、利用しないのがもったいないとてもお得な制度です。ただしお得に納税できる金額については年間の収入や扶養家族の有無などによっても変わってきますので詳細の計算方法についてはこちらをごらん下さい。
なおこの制度は何らかの理由で入間基地航空祭の開催が中止になった場合、そのほかいかなる理由があっても、寄附金が一切返金されない点に注意が必要です。実際、2023年の入間基地航空祭が中止になった際も事前に説明があったとおり返金は行われませんでした。(かわりに入間市に関連する特産品などが配送されたようです)
入間市のふるさと納税のページにおいても同様に説明されています。注意点についてよく確認してから申し込むことをおすすめします。また寄附金の決済期限は令和6年10月11日(金)となっています。
入間基地への出入り口について
令和6年度入間基地航空祭の出入り口に関する情報は現在までのところ公表されておりません。
公表されるまでの参考用に2023年開催予定時の情報をご紹介しておきます
【基地の西側から入場する場合】
- 正門(県営彩の森入間公園側)
- 稲荷山門(稲荷山公園側)
- 北門
【基地の東側から入場する場合】
- 狭山市役所臨時門
の計4箇所が設定されていましたが中止となりました。
入間基地内に駐車場の設置はなし 電車でのアクセスが便利
基地内および基地周辺に駐車場は設置されません。
基地までは電車でのアクセスが一般的。
入間基地最寄りの駅は西武池袋線『稲荷山公園駅』となり、下車後は徒歩で基地会場に入る形となります。
車を利用する場合
車でアクセスする場合は近隣の西武池袋線沿線駅周辺にある駐車場を利用し『稲荷山公園駅』まで電車で移動するか、隣にある入間駅周辺駐車場に車を停め、徒歩で基地に向かう方法が考えられます。
予め駐車場を予約しておくと基地祭当日に満車で困るということがないのでオススメです。
注意事項
とにかく人が多い!
前述のとおり毎年多くの来場者で賑わう入間基地航空祭ですので、特に天気がよい場合はその点は覚悟しておきましょう。
メイン会場で航空祭をご覧になる場合は特に迷子や仲間とはぐれたりしないように注意が必要です。
ブルーインパルスやEC-1の登場も期待される今回の航空祭は例年以上の人出も予想されます。
秋口の開催につき、防寒対策はしっかりと
天候にもよりますが、朝晩は冷え込み、日中晴れれば過ごしやすい時期の開催となります。
お出かけの際は防寒対策をしっかりと行いましょう!
防寒対策グッズについても紹介しています
禁止事項・持ち込み禁止物について
令和6年度入間基地航空祭における禁止事項や持ち込み禁止物に関する情報は現在までのところ公表されておりません。
基地から新たな情報が発表され次第記事を更新いたします
スマホのつながりが悪くなる!?
各通信会社の移動通信車両が会場に設置される可能性がありますが、来場者が増えるお昼ごろにかけてスマホの繋がりが悪くなることが想定されます。
調べ物や現在地共有サービスなども使えなくなる(地図が表示されなくなる)可能性がありますので、プログラムや地図などの画像やドキュメント情報はあらかじめスクリーンショットやスマホにダウンロードしておくことをおすすめします。
また、通話ができなくなった場合に備えて、家族や友人とお出かけの際はあらかじめ集合や合流場所などを決めておくと安心ですね。
インターネットが繋がりにくくなり、通信が必要なゲーム、動画も見られなくなることを想定して、お子様用の暇つぶしも用意しておきましょう。
入間基地航空祭についてのまとめは以上になります。
今後新たな情報が確認できしだい随時記事を更新していきます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。