エアバンドを聞く際に必要なのが周波数の調査。
インターネットで調べてみることはできますが数字の羅列で意外と細かい使い分けがわかりにくいので、主要周波数をピックアップして自分の備忘録用として説明文を加え『マイエアバンド手帳』としてまとめてみました
(周波数は全てMHz・受信モードはAM)
またLiveATCに登録されている周波数についても併せて記載しました。
エアバンドレシーバーをお持ちでない方もパソコンやスマホ・タブレットがあればLive ATCで無料でリアルタイムの航空無線を聴くことができます。
ぜひリスニングにトライしてみてください。
羽田空港(RJTT/HND)のエアバンド周波数
TOKYO DELIVERY トウキョウ デリバリー (CLR)
121.825 (最近はデータリンクが普及し、更新頻度は低め) LiveATC登録ch
TOKYO GND トウキョウ グランド
5つのエリアに5つの周波数があります
(全波LiveATCに登録)
周波数 | エリア |
---|---|
118.225 | 第2ターミナル(ANA側) C滑走路寄り |
121.7 | 第1ターミナル(JAL側) A滑走路寄り |
121.625 | 第3ターミナル(国際線側) |
122.075 | プライベートジェット駐機場地区 |
121.975 | 沖止めスポット 沖合D滑走路寄り |
TOKYO TWR トウキョウ タワー
4つの滑走路に4つの周波数があります
(全波LiveATCに登録)
周波数 | 滑走路 | 備考 |
---|---|---|
118.1 | A滑走路 RWY34L/16R | JAL・国際線ターミナル側 |
118.575 | B滑走路 RWY22/04 | 海上保安庁基地側 |
124.35※ | C滑走路 RWY34R/16L | ANAターミナル側 |
118.725※ | D滑走路 RWY05/23 | 沖合埋め立ての滑走路 |
エアバンドの世界ではA滑走路の『34L』は『スリーフォー レフト』、C滑走路の『34R』は『スリーフォー ライト』と呼び、区別しています。通常はこれに滑走路を意味する『Runway(ランウェイ:略してRWY)』をつけて『RWY 34R(ランウェイスリーフォーライト)』などと発音します。
※RWY23(沖合滑走路)が着陸用 RWY16L(ANAターミナル側滑走路)が離陸用に使用される場合は124.35で一元的に管制を行う
南西方向からの到着便はA滑走路(RWY 34L)、南西方向への出発便はD滑走路(RWY 05)
北・東方向からの到着便はC滑走路(RWY 34R)、北・東方向への出発便はC滑走路(RWY 34R)を使用する傾向あり
【15時~19時の間都心経路を飛行する場合】
南西方向からの到着便はC滑走路(RWY16L)、南西方向への出発便はB滑走路(RWY22)もしくはA滑走路(RWY16R)
北・東方向からの到着便はA滑走路(RWY16R)、北・東方向への出発便もA滑走路(RWY16R)を使用する傾向あり
【それ以外の都心経路を飛行しない場合】
南西方向からの到着便はB滑走路(RWY22)、南西方向への出発便はA滑走路(RWY16R)
北・東方向からの到着便はD滑走路(RWY23)、北・東方向への出発便はC滑走路(RWY16L)を使用する傾向あり
※使用滑走路についてはあくまで目安となります
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TOKYO APP・RDR トウキョウ アプローチ・レーダー
周波数 | 備考 |
---|---|
119.1 | 西方からの到着機が 最初にコンタクトするメイン周波数 最も交信数が多い LiveATC登録ch |
119.65 | フィーダー(西からの到着機) |
119.4 | 北方からの到着機が 最初にコンタクトする周波数 LiveATC登録ch |
125.4 | フィーダー |
119.7 | フィーダー |
126.5 | フィーダー(西からの到着機?) |
羽田空港の到着機がAPPにコンタクトする前に通過する東京コントロールの周波数
【北からの到着機】
128.2 T34 (旧:T07)
・Y10 GODIN (GODIN ◯◯アライバル)・・・北海道・東北・北陸(富山・能登)などからの到着機が使用
・Y807 POLIX (POLIX ◯◯アライバル)・・・北米・ハワイなど東からの到着機が使用
【南西・南東からの到着】
123.7 関東南Aセクター(T09) XAC方面からの到着機の誘導
133.7 伊豆セクター(T14) AKSEL(アクセル)方面からの到着機の誘導 LiveATC登録ch
- Y71 OSHIMA(XAC) (OSHIMA 〇〇アライバル) ・・・関西・四国・北部九州・中部・北陸(小松)・韓国・中国からの到着機が使用
- Y21 AKSEL(AKSEL 〇〇アライバル)・・・四国・南部九州・沖縄・東南アジアからの到着機が使用
- Y824/Y875 AROSA(AROSA 〇〇アライバル)・・・オーストラリア・北米・ハワイからの到着機が使用
TOKYO DEP トウキョウ ディパーチャー
126.0 西方面への出発機の管制 LiveATC登録ch
120.8 北方面への出発機の管制 LiveATC登録ch
羽田空港の出発機がコンタクトする東京コントロールの周波数
120.5 T38(旧:T12) ・・・関西・四国・北部九州・中部・北陸(小松)・韓国・中国方面 LiveATC登録ch
125.9 関東南Bセクター(T10) ・・・四国(高知)・南部九州・沖縄・東南アジア方面 LiveATC登録ch
124.1 T92(旧:T03)・・・北海道・東北・北陸(富山・能登)方面
羽田空港のその他の周波数
上記以外の周波数です(ATIS・緊急周波数は省略しています)
(CLR)121.875
(TWR)126.2 236.8
(DEP)119.6 120.6 125.525 127.6
(APP) 124.4 125.8 127.7 261.2 120.2 236.8 261.2 295.9 283.4 ほか
(TCA)119.45 124.75 256.1 246.1
※赤字は成田空港の管制に使用
成田空港(RJAA/NRT)のエアバンド周波数
NARITA DELIVERY ナリタ デリバリー (CLR)
LiveATC登録ch
(最近はデータリンクが普及し、更新頻度は低め)
121.9 主用波
121.65
NARITA TWR ナリタ タワー LiveATC登録ch
周波数 | 滑走路 | 備考 |
---|---|---|
118.2 | A滑走路 RWY34L/16R | 長い方の滑走路 第1ターミナル側 ANAのA380 フライングホヌもコンタクトする周波数 |
118.35 | B滑走路 RWY22/04 | 短い方の滑走路 第2・3ターミナル側 |
NARITA GND ナリタ グランド
LiveATC登録ch
121.95 A滑走路&第1ターミナル付近 ANAのA380 フライングホヌもコンタクトする周波数
121.85 B滑走路&第2・3ターミナル付近
NARITA RAMP ナリタ ランプ
118.15(第1~2ターミナル エプロン周辺)
ANAのA380 フライングホヌもコンタクトする周波数
121.75(第1~3ターミナルエプロン周辺) LiveATC登録ch
121.6 (貨物地区・整備地及び周辺スポット) LiveATC登録ch
※エプロンとは駐機場の付近を意味します。交通状況によっては使用される周波数が上記マップとは異なる場合があります。
TOKYO APP トウキョウ アプローチ (成田空港到着機の誘導)
124.4 メイン 南方からの到着機管制 LiveATC登録ch
127.7 北方からの到着機管制 LiveATC登録ch
120.2 フィーダー LiveATC登録ch
125.2 フィーダー
125.8 フィーダー
121.275 フィーダー
128.2 フィーダー
【14~16時の繁忙時などの流れの例】
南方からの到着は124.4→120.2 or 121.275 or 128.2
東及び北方面からの到着は127.7→120.2 or 121.275 or 128.2
TOKYO DEP トウキョウ ディパーチャー (成田空港出発機の誘導)
124.2 LiveATC登録ch
119.6 LiveATC登録ch
到着機がAPPにコンタクトする前に通過する東京コントロールの周波数
- Y81 RUTAS (RUTAS 〇〇アライバル) MAMASをFL240で通過
125.9 関東南Bセクター(T10) 南からの到着機の誘導 LiveATC登録ch
- Y108/ Y30/R211 SWAMP(SWAMP ◯◯アライバル)
128.2 T34 (旧:T07)
- Y813 LUBLA(LUBRA 〇〇アライバル)
- Y809 SUPOK(SUPOK 〇〇アライバル)
120.975 T36 (旧:T05)
成田空港のその他の周波数
上記以外の周波数です(TCA・ATIS・UHF・緊急周波数は省略しています)
(APP・RDR・DEP)
132.1 LiveATC登録ch
133.35 LiveATC登録ch
119.025LiveATC登録ch
120.6 LiveATC登録ch
125.525
ほか
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※本記事の作成にあたってはイカロス出版から発行の『月刊エアライン』『航空無線ハンドブック』及び三才ブックス発行の『ラジオライフ』『航空無線のすべて』を参考にしました。またSTARの経路等はNavigraphのデータを参考にしました。航空ファン向け書籍やデータ情報をもとに筆者の推測を含めて作成しているため、実際の情報とは異なる場合があります旨ご了承ください。