2024年10月6日(日)芦屋基地航空祭が開催されます。
開催時間は他の航空祭に比べると短めの午前8時30分から午後2時までの間となっております
芦屋基地と山口県にある防府北基地、静岡県の静浜基地は戦闘機の飛来のある航空祭のなかでは比較的来場者が少なめの基地であり、かつ車でのアクセスもしやすい部類で穴場感のある航空祭となります(あくまでも他の航空自衛隊基地の航空祭と比較してですが・・)
そのため、初めて航空祭に行く方やお子様連れの方にもおすすめできるイベントとなっています。
今回は芦屋基地航空祭の見どころや、駐車場事情、エアバンド周波数などについてまとめてみたいと思います。
芦屋基地航空祭の見どころ
芦屋基地といえば航空自衛隊パイロットの教育訓練が行われることで知られています。山口県の防府北基地や静岡県の静浜基地でT-7プロペラ機の過程を終えた学生が、はじめてジェット練習機の操縦桿を握る基地。
学生(訓練生は)赤いT-4練習機を用いて訓練を行っています。(自衛隊パイロットの訓練養成課程の詳細はこちらやこちらをごらんください。)
「赤いT-4」のフライトデモンストレーションを比較して楽しめる航空祭は日本でも芦屋基地だけです。
- T-4 練習機
- U-125A 救難機
- UH-60J 救難ヘリ
- F-15 戦闘機
- F-2 戦闘機
- C-1 輸送機 岐阜基地の飛行開発実験団に所属する銀色の初号機(引退間近で注目!)
- T-5 練習機(海上自衛隊のアクロバットチーム ホワイトアローズとして参加予定)
- ウィスキーパパ(曲芸飛行用航空機のエクストラ)
2024年芦屋基地航空祭のプログラム
2024年芦屋基地航空祭のプログラムが公表されました
10:25~10:50にはT-4練習機 8機
13:30~13:50にはT-4練習機 12機による展示飛行が予定されています。
ブルーインパルスに負けない大編隊は今年の航空祭の目玉となりますので、会場のアナウンスに耳を傾け、見逃さないようにしましょう。
土曜日に実施された招待者向けフライトではT-4が上空に70周年を記念し、70を型取った編隊で基地上空を通過した模様です
また、山口県の小月基地から飛来する海上自衛隊のT-5練習機によるアクロバットチーム『ホワイトアローズ』にも注目です。
プロペラ製の練習機とはいえ百戦錬磨の教官パイロットにより構成され、4機のT-5による高度な飛行技術にも注目です。
2024年の航空祭は黒いT-4も登場!
芦屋基地で飛行教育訓練を実施している第13飛行教育団から航空自衛隊創設70周年を記念して記念塗装機の登場が発表されました
この濃紺(黒?)を基調とした記念塗装は空自70周年記念ロゴマークをイメージしてデザインされたもので、今年限りの登場となります。
赤いT-4と黒いT-4のコラボ写真を撮ることのできるのは今年限りのとても貴重な機会となります。お見逃しなく!
教官方操縦の赤いT-4によるデモンストレーションは必見
赤いT-4は普段は、訓練生と教官が乗り込み飛行訓練を行うのですが、芦屋基地航空祭における展示飛行の場合は全て教官が搭乗して操縦を行います。
赤いT-4は会場の見やすい位置に配置され、教官が乗り込こんでエンジンスタートするところからタクシーアウト、離陸、デモフライト、着陸、エンジン停止までの一部始終の様子を間近で見られます。
12機の赤いT-4が一斉にエンジンをスタートさせる模様はここ芦屋基地だけで見ることのできる迫力ある光景となりそうです。
赤いT-4のエンジンスタートシーンは以外に人だかりもなく見やすくてオススメです。
複数の赤いT-4が一斉にエンジンをスタートする様は壮観です
また、教官方はもともと日本各地で戦闘機を乗りこな第一線で任務をこなしてきたベテラン揃い。
そんなベテランが見せるフライト技術にも注目です。
かざりぷろじぇくとチャンネルに赤いT-4搭乗体験の模様がアップされていました。見どころはいろいろとありますが、筆者の注目点はT-4の外部点検から乗り込んでのスタートエンジンの一連の流れと機内の会話、航空管制のやり取りが全て字幕にしてあることです。教官パイロットが整備員と連携しながら一切の無駄なく流れるようにチェックリストを読み上げていく様は圧巻です。これを見てから実際のT-4のエンジンスタートのシーンを見ると「乗り込んでからこんなことをやっていたのか!」と航空祭の楽しみ方がまた一つ加わること間違いなしです。
戦闘機は他の基地から飛来して展示飛行
なお芦屋基地の滑走の長さは1640mで、戦闘機の離発着が行えません。
そのため芦屋基地航空祭で飛行展示を行う戦闘機は、芦屋基地に着陸せず、F-2戦闘機の場合は福岡県の築城(ついき)基地・F-15戦闘機の場合は宮崎県の新田原(にゅうたばる)基地を離発着して飛行を行います。(これをリモートもしくはリモート展示飛行などと呼んだりします)
F-2戦闘機については築城基地を11:30頃に離陸して15分ほどで芦屋基地に到達
F-15戦闘機については新田原基地を11:00頃に離陸後、約40分程度で芦屋基地に到達する模様です
芦屋基地から新田原基地までは直線距離にして約210km。その距離を40分で移動するということなので、F-15戦闘機は単純計算で時速315kmの超高速で移動してくる計算となります。
なお、戦闘機の飛行をもっと見たいという方は
11/24(日)に築城基地航空祭 12/1(日)に新田原基地航空祭(新田原基地エアフェスタ)が開催されますので、そちらもチェックしてみてください。
芦屋基地では現在滑走路の延長工事が行われており、2024年度中に1883mになる予定です。
2024年はブルーインパルスによる展示飛行はなしですが
芦屋基地航空祭は毎年ブルーイパルスの参加率が高いことで知られますが、2024年は航空祭前日の10月5日(土)に佐賀県で開催されるSAGA2024 第78回国民スポーツ大会にて展示飛行を行う関係で芦屋基地航空祭における展示飛行は行いません。(築城基地航空祭でも展示飛行なし)
佐賀市国民スポーツ大会における展示飛行では築城基地が離発着拠点として利用されています。(ブルーインパルスの松島基地方面への帰投はいまところ10/6の午前9時頃の予定)
なおブルーインパルスは10/20(日)に長崎県島原市で行われる島原城築城400年記念事業でもフライトを予定しており、2024年は秋口に2度(予行飛行を含めると4度)ほど九州圏内で展示飛行を目にする機会があります
長崎県島原市のイベントでは芦屋基地もしくは築城基地を離発着すると見られますが、現時点でどちらの基地を利用するかは不明です
芦屋基地航空祭 予行飛行の情報は?
芦屋基地による予行飛行の案内
芦屋基地公式サイトにて航空祭事前訓練の日程が発表されました
戦闘機による飛行は9/30及び10/3に予定されているようです(予備日は10/1 10/4)
また航空祭前日となる10/5(土)は戦闘機以外の航空機による総合予行が予定されている模様です
ノータムの情報
T-4練習機、最大12機によるノータムも確認できました
デモンストレーションの予行飛行のものと思われます。
9/26・9/30・10/1に実施するとありますが、すべての日付に実施されるかどうかは不明です。
※ノータム情報は天候やその他の理由により変更や中止となる場合があります。
芦屋基地航空祭のシャトルバスや駐車場の情報について
芦屋基地航空祭の臨時駐車場は4個所に設置 一部はシャトルバスが運行
- 芦屋海浜公園
- 湾港緑地(2箇所)
- BOAT RACE芦屋
- 河川敷
基地周辺に大きく4箇所の臨時駐車場が設置されます。
臨時駐車場であるBOAT RACE芦屋(片道:大人230円・子供120円)及び河川敷(片道:大人220円・子供110円)の駐車場よりシャトルバスが運行されます
運行を担当するのは『西鉄バス北九州』と『北九州市交通局』となります。
基地祭のシャトルバスは時間を経る毎に渋滞による遅れやバス待ちの長蛇の列が予想されますので、早めの早めの利用をおすすめします。なお車内は非常に混雑します。列に並ぶ前&乗車前にトイレは済ませておきましょう。
また『nimoca(ニモカ)』及び『SUGOCA(スゴカ)・Suica(スイカ)』等の全国相互利用交通系ICカードが使用できるそうなので、あらかじめ用意しておくと支払いがスムーズでおすすめです。
JR遠賀駅↔芦屋基地のシャトルバス
例年航空祭当日は、航空祭の時間帯に合わせ、遠賀川駅に快速電車の一部が停車します。(ダイヤの詳細についてはこちら)
JR遠賀駅から航空祭会場まではシャトルバス(大人400円・子供200円)が運行されます。(運行者の西鉄バス北九州のページはこちら)
通行規制に注意
基地周辺では午前9時から午後1時もしくは午後2時までの間交通規制が行われますので、車でお出かけの際はご注意ください
そのほかの注意事項
禁止事項・持ち込み禁止物について
芦屋基地から発表された禁止事項・および持ち込み禁止物について主なものは以下のとおりです。詳細については基地公式HPの案内をご確認ください。
- 三脚及び脚立類
- 酒類
- ペット
- エプロン地区等での椅子・レジャーシートの使用
- 飲酒
三脚や脚立の持ち込みは禁止になっています。またアルコール類も同様です。
その他にもエプロン地区でのレジャーシートや折りたたみ椅子の使用も禁止されています。
原則として基地内にゴミ箱の設置はなく、各自で持ち帰る形式です。
(飲食店付近にはお店が設置するものがあるかもしれません)
航空祭にお出かけする際にオススメする持ち物についてはこちらの記事もご参照ください
芦屋基地やブルーインパルスのエアバンド周波数は?
芦屋基地のエアバンド周波数は以下のとおりです。
芦屋基地の周辺空域は福岡アプローチのエリアとなっています。そのため通常訓練時をのぞき、基地に離発着する航空機は適宜福岡アプローチにコンタクトを行います。
リモート展示の際は、築城基地あるいは新田原基地から部隊所属のパイロットが芦屋基地に来場し、地上からTWRの周波数などを用いて飛行統制を行います。また場合によっては会場のアナウンスも行います。
過去の実績では芦屋TWRの305.7MHzが主用波として使われることが多いようです
エアバンドを聴くと会場のアナウンスより先に飛来戦闘機の動向を把握することができたりします。
芦屋TWR | 126.2 236.8 247.8 305.7 |
芦屋GND | 275.8 |
芦屋GCA | 125.3 134.1 250.4 270.8 304.2 300.7 335.6 |
福岡DEP | 119.7 270.8 |
福岡APP/RDR | 119.1 261.2 |
救難隊専用波 | 123.3 |
2024年 芦屋基地航空祭についてのまとめは以上になります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。